TURN35
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南遣方面艦隊全艦から発射された三式融合弾――三式弾はバージニアのバリアをすり抜けて全弾がバージニアの装甲を貫いて爆発した。
「次弾装填ッ!!」
主砲では急いで発射された砲弾の薬莢が出されて次弾が装填されている。
「効果大ッ!! 損傷が激しいですッ!!」
……確かに効果はあるな。
「夕張は?」
「夕張は無事です。夕張は無事に要塞内へ突入しました」
モニターを見ていたシャルロットが言う。
「……頼むぞ」
俺はモニターを見ながらそう呟いた。
「バージニアからエネルギー反応ッ!!」
「バリアミサイル発射ァッ!!」
バージニアから来る攻撃に再びバリアミサイルを前方に発射して攻撃を防ぐ。
「後方からエイリス艦隊接近ッ!!」
『申し訳ありません。残存艦艇の編成に手間取りました』
通信してきたのはセーラ女王やった。
「ほぅ、セーラ女王自らとは光栄やな」
『妹……マリーが何故貴方を信じたのか、それを見極めさせてもらいます』
エイリス艦隊は防護巡洋艦を前方に展開して南遣方面艦隊の周囲に集まる。
『南遣方面艦隊を守るのですッ!!』
セーラ女王はそう指示を出す。そんな期待しても困るんやけどな。
「突入部隊の様子は?」
「夕張からの情報ですと機関区に残存部隊が、管制室に山下長官とダグラス大統領が向かったようです」
……頃合いやな。
「バージニアに通信を繋げろ」
「え……? 長官、それは一体……」
シャルロットが俺を見ながら驚く。
「なに、少しキングコアと話がしたくてな」
俺はシャルロットにそう言った。
「あの子は……」
ダグラスと山下が中央管制室に突入した時、キングコアはそこでプリンセスを犯していた。
「その汚らしいモノを引っ込めろッ!!」
山下長官は超振動ブレードを正眼に構えてキングコアを見さだめる。
「ヒュウ、切り落とされそうだぜ。勇ましい女だ」
「何が可笑しいッ!! その子を解放しろ」
「解放? 命乞いをするのはお前らだ」
キングコアはそう言った。
「既にバージニアは帝のチカラで封じ込めたッ!!」
「ミカドか……バージニアが暴れだしたのはやっぱりそのせいかよ」
山下長官の言葉にキングコアはそう吐き捨てた。
山下長官はジリジリと歩み寄る。
「このバージニアはッ!! キングコア……てめぇの擬体も、全部ガメリカ軍の装備であり血税だ。国民に返してもらうぜ」
ダグラスは携行擲弾をキングコアに向ける。いつでも撃てる。
「やれやれだぜ」
キングコアはそう言ってモニターを点けた。投
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