一章
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も狙ってるのか?にいちゃん」
「いやいや。こんな栄養不足に興味はない」
あ。後ろから殺気
「じゃあなんだ?その赤い髪の意味を知らねぇ訳じゃねぇだろ」
「知ってるから、止めてほしいんだよなぁ。あんた、殺す気はねぇみたいだし、どなって暴力ふるうだけのしょうもねぇことするなら、この街の景観を損ねないでくれねぇか?うるせぇし見苦しい。そこまで言うくらい不愉快なら、さっさと殺せよ。崖から突き落とせば死体も見えねぇよ?」
息を飲む男たち。動揺、困惑。仲間同士で顔をあわせる
は。情けねぇ
「憂さ晴らしがしてぇなら派手にやれよ。それくらいやるなら見世物として許してやる」
「な、なんだよ!それ……許してやるって何様だよ!」
「店側の不利益、交通の妨げ、騒音……だれにも迷惑かけてねぇとでも思ったか?うざってぇことこの上ねぇ。でもこれが愉快なピエロによる公開処刑っていうなら、騒がしいのも無理はねぇだろ?」
あーあー
口を開くのもだりぃわ
チキン三人組の相手なんかするもんじゃねぇな
ひびりくさりやがって。後ろの女くらいの殺気を飛ばしてみろってんだ
もうしまいだな、おわりおわり
「……殺す気どころか傷つけることすらできない臆病なA、あまやかされてきたみてぇだな?殴るどころか殴られたこともねぇか。口調も荒いしリーダー面してるが、なにかが起きれば残り二人おいて真っ先に逃げるつもりだろ?優しいお姉ちゃんにでも守られて育ったか?で、それに付き従うB、ここまで俺に言われて頭に来てるかよ。でも怒りより恐怖心か。なんだ?俺はまだなにもしてねぇよ?昔を思い出すか?折られた腕の痛みが甦るか?……んで残り。お前が一番賢いよ。俺が出てきた瞬間逃げたくて逃げたくてたまんねぇらしいな。……なんだ。おまえ……俺を知ってるのか?」
「い、いこう!……ほらはやく!」
「おおおおう」
わー。もう追う気もおきねぇわ。まさに脱兎のごとく
ま、いっか
太陽もでてきたし、ギャラリーも離れたことだし……宿に戻って試験まで寝るか
「……ちょっと」
「あ?」
「どうして助けたの」
「あ?」
「憐れみとか、そういうの?」
「誰が殺気飛ばすようなやつに情けなんざかけるかよ。ただ面白いと思っただけだ」
「面白い?わたしが?」
「あぁ。栄養不足にキレるとことか」
「それは助けたあとの話でしょ」
煽りも通用せず、か
ち。面白くない
面白くねぇけど……
「まぁ確かに面白いだけじゃねぇな」
「じゃなに?」
指をさらさらと赤い髪が流れる。細く艶のある乱れのない真っ直ぐな髪。口元に近づけると甘いかおりがした
「す
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