暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX−音速の機械戦士−
―運命の決闘者―
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ン》もいる。

 どちらにせよ――再びのエクシーズ召喚は止められない。

「私はレベル9の《V・HERO ミニマム・レイ》に《D−HERO ディアボリックガイ》と、レベル3の《V・HERO インクリース》二体で、それぞれオーバーレイ・ネットワークを構築!」

 《V・HERO ヴァイオン》を除いた四体のモンスターが、それぞれオーバーレイ・ネットワークを構築し重なっていく。二ターン連続のダブルエクシーズ召喚――しかも、その片方はレベル9という最上級ランク。

「ダブルエクシーズ召喚! ランク3《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》! ランク9《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》!」

 先のターンでエクシーズ召喚されていた、《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》に、《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》に続く二体のナンバーズ。ランク3のナンバーズ《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》は、DDの腕に乗るような小さな鳥だったが……《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》は違った。

 その名の通りまるで星。フィールド魔法《ダーク・シティ》を覆う巨大な――星。

「ダイソン・スフィアの効果。このカードより攻撃力が高いモンスターがいる時、エクシーズ素材を取り除くことで、このモンスターは直接攻撃出来る!」

「何!?」

 《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》の攻撃力は、その巨体に見合った2800。エドのフィールドに送りつけられた《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》により発動条件を満たし、ダイソン・スフィアの中心となっているコアは、エド本人へと狙いを定めていった。

「ダイソン・スフィアでダイレクトアタック! ブリリアント・ボンバードメント!」

「リバースカード、《D−フォーチュン》! セメタリーのD−HEROを除外することで、ダイレクトアタックを無効にする!」

 《ダーク・シティ》の上空から放たれた熱線を、エドのリバースカードによって現れた半透明のディバインガイが、その身を呈してエドへと届く前に防ぐ。《D−フォーチュン》にはバトルを終了する効果もあり、DDのターンはメインフェイズ2へと移行する。

「……ならばカードを一枚伏せ、ターンを終了」

「僕のターン、ドロー!」

 DDのフィールドは攻撃表示の《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》に、守備表示の《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》に《V・HERO ヴァイオン》。さらに永続罠《ナンバーズ・ウォール》に、リバースカードが一枚。フィールドの布陣は万全ではあるが、残るライフポイントは僅か500。その隙を突かんとエドがカードを引き抜くと――

「ぐぁぁぁぁ!」

 ――突如として、その身が業火へと包み込まれた。


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