―運命の決闘者―
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で。
「レベル3のV・HERO二体、レベル4のV・HERO二体で、それぞれオーバーレイ・ネットワークを構築!」
「DD……」
二体と二体がそれぞれ重なっていくV・HEROの姿を見ながら、エドは一瞬だけどこか寂しげな表情を見せた。それにDDが気づくことはなく、エドの表情もこちらの気のせいだったかと思うほど一瞬で。
「ダブルエクシーズ召喚!」
そして二つのエクシーズ召喚により、DDのフィールドには二体の――予想通り、《ナンバーズ》が現れていた。ダークネスの尖兵と分かるその独特なオーラを放ち、エクシーズモンスターである《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》に《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》がフィールドに鎮座した。
「DD……魂まで敵に売ったか!」
「……そうさ、エド」
今まで淡々とデュエルを進行していたDDが、遂に薄気味悪い笑みを浮かべながらエドの問いに答える。驚愕するエドに対して、さらにDDは言葉を重ねていく。
「ダークネスの尖兵となることで、私はBloo−Dなどを遥かに越す力を手に入れた! ナンバーズの力を!」
ナンバーズを自在に操ってみせるDDは、先のレイのようにナンバーズに操られているわけではなく、もはやミスターTと同等の存在になっているらしく。耳障りな高笑いと闇に溶け込む身体が、俺とエドの目と耳へと届く。
「私は魔法カード《エクシーズ・ギフト》を発動し、カードを二枚ドロー。そして体感させてやろう、ナンバーズの力を……ラプソディ・イン・バーサークの効果を発動!」
二体のエクシーズモンスターの素材を一枚ずつ取り除くことで、二枚のカードのドローに変換する魔法カード《エクシーズ・ギフト》で手札を補充しながら。さらにもう一つのエクシーズ素材を使い、ナンバーズの片割れこと《No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク》が効果を発動する。
「相手の墓地のカードを除外し、さらに攻撃力1200ポイントアップの装備魔法として、アシッド・ゴーレムに装備する!」
エドの墓地のカードを除外する効果と、他のモンスターの装備カードとなるどちらも独特な二種類の効果。除外されるカードは、エドの主力モンスターたるダイヤモンドガイか――と思いきや、選択されたカードは魔法カード《終わりの始まり》。ダイヤモンドガイの効果で墓地に送られていた、エドに言わせれば未来に送られたカードだった。
「除外すれば、いくらダイヤモンドガイの効果だろうと発動しない。そして、ラプソディ・イン・バーサークを装備したアシッド・ゴーレムの攻撃力は、4200!」
未来に送るダイヤモンドガイの効果を、墓地から除外することで対応し、エドが誇る切り札の一種たるドグマガイには、その攻撃力を大幅に
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