―運命の決闘者―
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たであろうそれは、遂に最高の局面で効果を発揮する。
「チッ……だが不乱健は破壊出来まい。カードを一枚伏せ、ターンエンド」
「僕のターン……ドロー!」
どちらも疲弊が目立つデュエルとなり、エドがデュエルを決めるべくカードを引き抜いた。不乱健の攻撃力は4500と、《ダーク・シティ》の上昇分を足しても戦闘破壊出来ず、そもそも永続罠《ナンバーズ・ウォール》で守られている。
エドのフィールドには《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》を装備して、攻撃力が3300となった《D−HERO Bloo−D》に《ダーク・シティ》のみ。対するDDのフィールドは、《No.22 不乱健》に守備表示の《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》、リバースカードが一枚に永続罠《ナンバーズ・ウォール》。
「まずはセメタリーの《ギャラクシー・サイクロン》を発動! このカードを墓地から除外することで、相手の表側表示の魔法・罠カードを破壊する!」
先の《モンスターゲート》の際に墓地に送られていた、墓地で効果を発揮するサイクロン、《ギャラクシー・サイクロン》が発動する。その標的はもちろん《ナンバーズ・ウォール》であり、遂にナンバーズの破壊が可能となる。
「DD。このターンで終わらせる……ファイナルターンだ!」
そしてそれは、エドが攻撃に出ることと同義だった。
「やれるものか……私の、私自身のナンバーズを!」
「……僕は《D−バースト》を発動! 装備カードを破壊して一枚ドローする!」
DDのナンバーズである不乱健が、持ち主の叫びに呼応して名状しがたい叫び声をあげる。全身が焼けただれた、醜い力の結晶――それを真っ直ぐに見据えながら、エドは一枚の魔法カードを発動した。
自分の装備カードを破壊することで、カードを一枚ドローする魔法カード《D−バースト》。もちろん破壊対象はBloo−Dの装備カードとなっていた《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》であり、ナンバーズを代償にエドはカードを一枚ドローする。
だがそれは、カードを一枚ドローした以上に価値がある。Bloo−Dの装備カードを破壊したことで、再びその効果を発動出来るようになったのだから。
「Bloo−Dのエフェクト発動! 不乱健を吸収する!」
いくら攻撃力が4500とあろうとも、Bloo−Dの効果から逃れる術はない。血の針が不乱健へと発射されていき、その力を奪わんと血の網へと姿を変えていく。
「リバースカード、オープン! 《モンスター・リプレイス》! モンスター効果の対象を変更する!」
「何!?」
奇しくも先のターンのエドの《ネクロ・ディフェンダー》のように、Bloo−Dの血の網を不乱健から《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》が
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