―運命の決闘者―
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の効果を発動する。周囲を照らしていた《D−フォーメーション》という光源から、さらに二体の《D3》がエドの手札に加えられる。
「そして《D3》は手札の同名モンスターをセメタリーに送ることで、その数だけリリースに必要な数を減らす! 僕は《D3》をリリース!」
本来ならば、もちろん一体きりのリリース素材にしかならない《D3》だが、その効果によって三体分のリリースと化す。最上級モンスターのアトバンス召喚に必要な二体を超えた、三体分のリリースを必要とするモンスターとは、もちろん。
「現れろ! 《D−HERO Bloo−D》!」
エドのフィールドが血の池に覆われていく。その池は《D3》を飲み込んでいき、さらに何かが潜んでいるかのように泡をたて――そして悪魔のようなヒーローへと生まれ変わる。二対の翼を持ったその姿は、やはり圧倒的であった。
「来たか最強のD!」
「今度は……このモンスターでお前を止めてやる、DD! Bloo−Dの効果発動、ダイソン・スフィアを装備カードとして吸収する!」
Bloo−Dが《ダーク・シティ》の空を飛翔し、ダイソン・スフィアの核をその血の翼で持って引きずり出す。いくら《ナンバーズ・ウォール》で守られていようが、吸収効果には無防備であった。
「バトル! Bloo−Dで《V・HERO ヴァイオン》に攻撃! ブラッディー・フィアーズ!」
《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》を装備したBloo−Dは、その攻撃力を3300と化していき、《ダーク・シティ》の上空から血の雨を降り注がせた。その雨は一片一片が針のように鋭く、守備表示のためDDにダメージがないとはいえ、《V・HERO ヴァイオン》を跡形もなく串刺しにしてみせた。
「これで僕はターンエンド!」
「……私のターン、ドロー」
自分フィールドの《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》の排除と、DDの《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》の打倒。敗北を免れる為には必須だったその二つをやってみせ、エドはBloo−Dを前面に立たせてターンを終了する。
「スタンバイフェイズ。フォーチュンチュンの効果が発動する、が……」
「Bloo−Dの前では無力だ」
Bloo−Dはナンバーズだろうと例外なく、相手フィールドのモンスター効果を全て無効にする。どうやらエクシーズ召喚されていた《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》には、このタイミングで発動する効果があったようであるが、その効果が発動されることはなく。
「僕のヒーローたちは、お前になど負けはしない」
「Bloo−Dの登場程度でいい気になる。私はリバースカード《女神の加護》を発動し、それを対象に《マジック・プランター》を発動する!」
「何……!
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