第21話「そつぎょう」
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なっと。」
俺はそのままヘリがあった場所へと行く。
可能性は低いが、何か役に立つ情報があるかもしれないと思ったからだ。
「....まぁ、大体は焼けちまってるよなぁ...。」
爆発したのはヘリだから、そんなものはほとんど残っていない。
周辺に散らばった中にあればいいけど....。
「...っと、うん...?」
ふと、一人の...昨日息のあった奴とは違う男の死体を見つける。
「なんか下敷きにしてる...?」
ケースのようなものを下敷きにしていたので、転がしてそれを拾う。
「地図と銃と....薬?」
中に入っていたのは、巡ヶ丘市の地図と自動拳銃と...おそらくワクチンだった。
「銃は...SIG Sauer P228か...。まぁ、あった方がいいよな。」
確かアメリカ軍の護身用火器だっけ?..いや、あれはM11って名称だったか?
「めぼしい物は...これだけか。」
あまり情報も手に入らなかったな。...戻ろう。
「...電気はもうダメ。」
「食料はまだまだあるけど...。」
「どの道ここを離れた方がいいか...。」
一度地下に戻り、手に入れた情報を整理する。
ちなみに由紀たちは感謝の意も込めて校舎を掃除してたらしい。
...卒業式とかは?
「行き先としての選択肢は...この二つか。」
俺は手に入れた地図を広げ、印がつけられた所を示す。
「ランダルコーポレーションか、聖イシドロス大学...。」
「...でも、これってヘリから入手したんでしょ?だったら、目を付けられてる可能性が...。」
蘭がそう言うが、俺は黙って首を振る。
「どの道、情報があまりにも足りない。多少のリスクを冒しでもしなきゃ、死ぬ。」
「....そっか。それに、大学なら生存者がいる可能性も...。」
さすがに会社そのものに行くのは危険だが、大学ならまだマシだろう。
「...ま、全員で“進学”って所か。」
「じゃあ、すぐに卒業式の準備しなきゃ!」
...本来ならそのために別行動したはずなんだがなぁ...。
「よし、急ごう。できれば今日中に出たい。」
「...それはちょっときついかなぁ...。」
今日中に出たいと言ったが、蘭の言うとおり、さすがにきつい。
持っていけない食料はまだまだあるし、明日に回すか...。
「しょうがない。準備は今日済ませて、明日早くに出るか。」
「おー!」
この後、卒業式とここから出る準備を済ませておいた。
...武器のほとんどが無事でよかったぜ...。
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