機動戦艦ナデシコ
1332話
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培養して、それを量産型Wに組み込んだといったところね。能力値に関しては軒並み1割以上の上昇を確認してるわ。ただ、安定しないのよ。ある個体では筋力が3割上がってるのに、他の個体では1割しか上がらなかったり。かと思えば、五感が鋭くなった代わりに持久力が落ちていたり、魔力も上下が激しいわ』
「……何だそれは。あの金ぴか、使えそうで使えないな」
量産型Wというのは、画一的な能力を持って生まれてくる。
シャドウミラーの主戦力でもあるのだから、当然だろう。
平均的に高い能力を持っているというのが売りだというのに、何だってそんな事になってるんだ?
『ただ、量産型Wの能力値を上げる効果を持つというのは確実だわ。今は何とかその細胞を安定して発揮させられないかを試しているところよ』
「一応聞いておくが、量産型Wに自我が目覚めたりはしてないだろうな? 特にあの金ぴかの自我が目覚めると厄介だぞ」
俺に対する恨みは、これ以上ない程持っている金ぴかだ。
自我としてその金ぴかが出てこようものなら、間違いなく俺に……そしてシャドウミラーに対して牙を剥くだろう。
そしてあの金ぴかに対抗出来る者が……
うん? 結構いるか?
そもそも、もし本当に金ぴかの自我が目覚めたとしても、その能力値はどうなってるか分からない。
いや、能力値だけなら生前のものを持っていてもおかしくはないが、あの金ぴかが強いと言われていた理由はあくまでも宝具だ。
……さて、問題は量産型Wであの金ぴかの自我が戻ったとして、宝具を使えるのかどうか。
正直、俺がいる場所でなら宝具を持って蘇って欲しいとは思う。
鍵の短剣を俺が使えない以上、向こうに宝具を無数に射出して貰ってそれを俺が奪うってのがベストなんだから。
で、量産型Wにあの金ぴかを狙って蘇らせる事が出来るようになれば……そして、全ての金ぴかが宝具を使えるとなれば、それこそ宝具を無数に手に入れる事が出来る訳だ。
まぁ、そこまで上手くいくとは思えないけどな。……この場合は美味くいく、か?
ともあれ、それだって俺がいてこそだ。
まぁ、エヴァとかなら対抗出来そうな気もするが……
「あの金ぴかは、能力値だけなら無駄に高いからな。全くそれを使いこなせはしていなかったが」
そもそも普通のサーヴァント3騎分の魂を持っていた割りに、その能力は王の財宝に特化されていた。
その結果、金ぴか個人の戦闘力は殆ど存在しなかった訳だ。
まぁ、王の財宝が反則級に強かったから、金ぴかの欠点は殆ど露わになる事はなかったけどな。
ああ、乖離剣エアもあったか。もっとも、それだって強いのは宝具の能力であって、剣を振るう能力は衛宮以下なんだろうが。
『ええ、だから一応培養した細胞を使った量産型Wにはきちんと
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