第2話
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いたリースは自慢げな様子で答えた。
「はあ………まあええけどな。しかし、オレもいい加減胡散臭いカッコしとるけど………さすがにそのシスター服で残りモン買い漁るってのは………」
「ケビン、うるさい。……そろそろ時間だし発着場に行きましょう。私のお腹が悲鳴を上げてる。」
「へいへい。」
リースの提案をケビンが苦笑しながら頷いたその時
「あら?お久しぶりですね。」
なんとリタがケビン達に近づいて来た。
「ん?って、リタちゃんやないか!久しぶりやな!何でこんな所におるん?確か”異変”の後、リタちゃんは大陸中を旅するって聞いていたけど………」
「タルタロス様達に一度目の中間報告をする為に一端”冥き途”に戻ろうと思って、リベールに戻って来たんです。」
「ほ〜、そうなんや。」
「………ケビン、その娘、誰?感じる気配からして死者のようだし、しかもその娘が座っている槍って、”魔槍”じゃない。」
リタと親しげに話しているケビンにリースは警戒した様子でリタを睨んで、尋ねた。
「おっと、そうや。紹介しないとな。この娘は報告にあった異世界の”冥き途”っちゅう所を守っている”守護霊”や。間違ってもこの娘を滅しようなんて考えるなよ?この娘は死者の魂を導く役割をしているねんからな。」
「!!そう………その娘が。」
ケビンの説明を聞いたリースは驚いた後、警戒を解いてリタを見つめた。
「初めまして。”冥き途”の見習い門番、リタ・セミフと申します。どうぞお見知りおきを。」
「……星杯従騎士、リース・アルジェントです。……私達の世界の死者達の魂もあるべき場所へと導いて頂き、ありがとうございます。」
「フフ、それが私とナベリウスのお仕事ですから。」
リースにお礼を言われたリタは可愛らしい笑顔を見せた。
「(可愛い………)……ナベリウス………ソロモン72柱の一柱、”冥門候”ですか。」
「ええ、私にとってはずっと一緒にいる親友ですよ。」
「ハハ………(にしてもどんな奴なんや?”冥門候”って。)」
リタとリースの会話を聞いたケビンは心の中でナベリウスがどのような人物なのかを首を傾げながら苦笑していた。そして3人は雑談を少しした後、別れようとした。
「ほな、オレ達はそろそろ行くわ。」
「……はい、また会う日が来るといいですね―――」
ケビンの言葉にリタが頷いたその時
「「……………」」
何かの気配に気付いたケビンとリタはお互い、真剣な表情をしていた。
「2人ともどうしたの………………!……………」
2人の様子を不思議がっていたリースだったが、2人と同じように何かの気配に気づき、そしてジト目で黙り込んだ。
(………
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