第2話
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これは面倒なことになったね。」
「ちょっと中佐………そんな他人事みたいに。」
シードの言葉を聞いてケビンが溜息を吐いたその時、ケビンとリースは何かの音を聞いた!
「え………」
「あ………」
音を聞いた2人は呆けた表情で呟いた。
「なんだ、どうした?」
「2人とも………なに目を丸くしてるのよ?」
「な、なにって………」
「……今の聞こえなかったのですか?」
シードとエリカに尋ねられたケビンは戸惑った表情をし、リースは尋ねた。
「だから何が聞こえたって言うの―――え。」
リースの疑問にエリカが答えようとしたその時、何かに気付いたエリカは振り向いて封印されているアーティファクトを見つめた。
「あ………」
そしてリースが呟くと今まで沈黙していたアーティファクトが突如輝き出し、封印が解かれ、中から小さな”方石”が現れ、宙に浮いた!
「こ、これは………」
「あ、ありえない………だって導力反応が完全に消えていたのよ!?なのに、どうして………」
その様子を見たシードとエリカは信じられない表情をした。
「……………………決まり、ですね。」
一方その様子を黙って見つめていたリースは静かな表情で呟いた。
「ああ………」
リースの言葉に頷いたケビンはアーティファクトが置かれてある台座に近づいた。
「立方体のアーティファクト………今まで見たことも聞いたこともないタイプや。あえて呼ぶとしたら”方石”といったとこか。」
そしてケビンはアーティファクト――”方石”を手に取った。すると輝いていた光は収まった。
「あ………」
「…………………シード中佐………それにエリカ・ラッセル博士。盟約に従い、星杯騎士団、ケビン・グラハムの名において当古代遺物を回収させてもらいます。お二方、ならびに関係者の
方々の誠意ある対応に感謝しますわ。」
その後ケビンはエリカ達を帰した後、リースと共に大聖堂を出た。
〜グランセル・夜〜
「は〜………何かえらい長引いたなぁ。まさかエリカ博士があそこまで食い下がるとは。」
「………そうですね。」
「しっかし、あの最後の一言には正直ぶっとんだわ。『それを持っていくなら代わりにその子を置いて行きなさい!』って………はは………アネラスちゃんやないんやから。」
「アネラスちゃん………?」
ケビンの口から出た知らない名前にリースは首を傾げた。
「おっと、すまん。リベールでの知り合いや。遊撃士やっとる子でたしかリースと同じくらいの歳やったと思うけど。」
「………そうですか。」
「はは………その…………………えっと………リー
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