暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第2話
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
これは面倒なことになったね。」

「ちょっと中佐………そんな他人事みたいに。」

シードの言葉を聞いてケビンが溜息を吐いたその時、ケビンとリースは何かの音を聞いた!

「え………」

「あ………」

音を聞いた2人は呆けた表情で呟いた。

「なんだ、どうした?」

「2人とも………なに目を丸くしてるのよ?」

「な、なにって………」

「……今の聞こえなかったのですか?」

シードとエリカに尋ねられたケビンは戸惑った表情をし、リースは尋ねた。

「だから何が聞こえたって言うの―――え。」

リースの疑問にエリカが答えようとしたその時、何かに気付いたエリカは振り向いて封印されているアーティファクトを見つめた。

「あ………」

そしてリースが呟くと今まで沈黙していたアーティファクトが突如輝き出し、封印が解かれ、中から小さな”方石”が現れ、宙に浮いた!

「こ、これは………」

「あ、ありえない………だって導力反応が完全に消えていたのよ!?なのに、どうして………」

その様子を見たシードとエリカは信じられない表情をした。



「……………………決まり、ですね。」

一方その様子を黙って見つめていたリースは静かな表情で呟いた。

「ああ………」

リースの言葉に頷いたケビンはアーティファクトが置かれてある台座に近づいた。

「立方体のアーティファクト………今まで見たことも聞いたこともないタイプや。あえて呼ぶとしたら”方石”といったとこか。」

そしてケビンはアーティファクト――”方石”を手に取った。すると輝いていた光は収まった。

「あ………」

「…………………シード中佐………それにエリカ・ラッセル博士。盟約に従い、星杯騎士団、ケビン・グラハムの名において当古代遺物(アーティファクト)を回収させてもらいます。お二方、ならびに関係者の

方々の誠意ある対応に感謝しますわ。」

その後ケビンはエリカ達を帰した後、リースと共に大聖堂を出た。



〜グランセル・夜〜



「は〜………何かえらい長引いたなぁ。まさかエリカ博士があそこまで食い下がるとは。」

「………そうですね。」

「しっかし、あの最後の一言には正直ぶっとんだわ。『それを持っていくなら代わりにその子を置いて行きなさい!』って………はは………アネラスちゃんやないんやから。」

「アネラスちゃん………?」

ケビンの口から出た知らない名前にリースは首を傾げた。

「おっと、すまん。リベールでの知り合いや。遊撃士やっとる子でたしかリースと同じくらいの歳やったと思うけど。」

「………そうですか。」

「はは………その…………………えっと………リー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ