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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(3rd篇)
第1話
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”第5位――ケビン・グラハム殿。」

「……………………………」

「フフン、顔色が変わったわね。この程度で動揺するなんて修行不足じゃないかしら?それとも、その態度も演技の一環なのかしらね?」

「………あんた、一体………」

不敵な笑みを浮かべているエリカをケビンは真剣な表情で見つめた。

「ふう、ラッセル博士………あまり挑発的な言動は控えていただけませんか?」

「へ………」

「イ・ヤ。だってこの人、せっかく引き上げたアレを持って行っちゃうんでしょ?それと、あたしの事はその名で呼ばないでちょうだい。あんなクソジジイと同じ呼ばれ方なんて不愉快だわ。」

その様子を見たシードは溜息を吐いた後苦笑し、シードの言葉を聞いたケビンは驚き、エリカはシードの言葉をはっきりと断った後不愉快そうな表情で答えた。

「やれやれ………」

「ラ、ラッセルって………ひょっとしてティータちゃんの………?」

「フフン、初めましてと言うべきかしらね。私の名はエリカ。エリカ・ラッセルよ。以後、お見知りおきを。」

そしてケビンはシードとエリカと共にある場所に向かった。



「や〜………まさかティータちゃんのお母さんやったとは。たしかご夫婦で外国にいるって聞いてましたけど戻ってきはったんですね?」

ある場所に向かう為に長い階段を降りながらケビンはエリカに尋ねた。

「あんな事件があったと聞いて戻って来ない訳ないじゃない。もっとも辺境にいたから情報が届くのがだいぶ遅れて後の祭りだったけど………まったく、そうじゃなきゃあのクソジジイの好き放題にさせなかったものを………」

「な、なんやラッセル博士にえらいご立腹みたいですね?」

エリカの様子にケビンは苦笑しながら尋ねた。

「あったりまえでしょ!聞けば、その崩壊した浮遊都市にティータを連れていったそうじゃない!いくら孫に甘いからって限度ってもんがあるってーの!」

「は、はあ………」

「挙句の果てに、あんなチンピラみたいな男を娘に近寄らせるなんて………おのれ赤毛モミアゲ男………私の可愛いティータによくも………」

「赤毛モミアゲ男って………アガットさんのことですか?」

「その忌々しい名前を口にしないでちょうだい!くくく、覚悟してなさいよ、アガット・クロスナー……今度はさらにパワーアップした機体で叩きのめしてあげるわ………」

不敵な笑みを浮かべているエリカを見たケビンは冷や汗をかいた後、エリカから下がって、シードと並んで歩きながら小声で話しかけた。

(な、なんや色々、あったみたいですねぇ………)

(ああ………私も詳しい事情は知らないが。ちなみにラッセル博士はちょうど外国に旅行中でね。今回の件に関しては全面的に彼女に協力を
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