第1話
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「ラジャー。」
ケビンの指示に従騎士が頷いたその時、朝日がブリッジを照らした。
「おっと………そろそろ夜明けですね。」
その後ケビンは近くの自治州に降りた後、国際定期船に乗って、リベールへ向かった。その時、ドロシーと再会し、談笑しているといつの間にかグランセルに到着し、ドロシーと別れたケビンは久しぶりのグランセルを懐かしんでいるとある人物が話しかけた。
〜グランセル国際空港〜
「グラハム神父……」
「シード中佐………!?」
自分に声をかけて、近づいて来た人物――シードにケビンは驚いた。
「はは、久しぶりだね。事件後の祝賀会以来かな………元気そうで何よりだよ。」
「中佐こそお変わりないようで安心しましたわ。しかし、王国軍が絡んでいるとは聞いていましたけど………てっきりユリアさんあたりが来はるかと思ってましたわ。」
「シュバルツ大尉は今、別の任務に就いててね。こうして暇な私が出張らせてもらったわけさ。
「またまた〜、ご謙遜を。風の噂で、大佐への昇進も間近と聞いてますで〜?」
「はは、今更ながら君達の情報網には驚かされるが………生憎、今の私にはいささか荷が重い地位かな。それにカシウス准将にもまだまだ頑張ってもらいたいしね。」
ケビンの言葉を聞いたシードは苦笑しながら答えた。
「はは、カシウスさんも大変や。………それで………例のブツは大聖堂に?」
シードの言葉を聞いたケビンは苦笑した後、気を取り直して真剣な表情で尋ねた。
「ああ………地下に保管されているらしい。何でも、部外者の立入には騎士団の許可が必要らしいな?」
「ええ、まあ。ちょいと特殊な場所ですから。詳しい話はそこでさせてもらいますね。」
「……わかった。紹介したい人もいるからさっそく大聖堂に向かおうか。」
「へ………紹介したい人?」
シードの話を聞いたケビンは首を傾げた。
「フフ……今回の件における協力者でね。詳しい事情はその人から聞くといいだろう。」
そしてケビンはシードの案内によって、大聖堂に到着した。
〜グランセル・大聖堂〜
「おお、よく来たな。」
ケビン達が大聖堂に入ると大聖堂をしきるカラント大司教とその隣にはエリカ・ラッセルがいた。
「カラント大司教。ご無沙汰してましたわ。……あれ、そちらは………」
「ふ〜ん、聞いていたよりも若いわね。あなた、幾つ?」
「へ………?に、22になった所ですけど。」
素性がわからないエリカに唐突に尋ねられたケビンは戸惑いながら答えた。
「ふむ………予想以上に若い。”星杯騎士団”というのはそんな若さで要職を任されるのかしら?”守護騎士
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