外伝〜奇跡の結婚式〜前篇
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
にベールガールを務めるのだから、そんなに固くなっていたら失敗するわよ?」
「え!?プ、プリネ姫が………!?」
「ええ、よろしくお願いしますね、エリィさん。」
「は、はい。こちらこそよろしくお願いします。」
プリネに微笑まれたエリィは会釈をした。そしてイリーナはヘンリーを静かな表情で見つめて言った。
「お祖父さま……お父様達に代わり、今まで私を見守って頂き、本当にありがとうございました……それに私の我儘を聞いてくれて………」
「何、それが祖父の義務というものだ。……それにお前のその我儘があったからこそ、今こうしてお前は最高の幸せを手に入れるんだ。……逝ってしまった2人の分も含めて、幸せになりなさい。」
「はい………!そうだ……実はお祖父様たちにお知らせするさらに幸せな出来事があるんです……!」
ヘンリーに微笑まれたイリーナは喜びの涙を流して頷いた後、嬉しそうな表情で言った。
「フム、何があったんだい?」
「はい………今の私のお腹の中には私とリウイの赤ちゃんがいるんです……!」
「なんと……!そうか……まさか曾孫を見る年まで生きていられるとは思わなかったな……!」
「え!?お、お姉様、もう妊娠していらっしゃるんですか!?」
イリーナの話を聞いたヘンリーは驚いた後嬉しそうな表情をし、エリィは信じられない表情で尋ねた。
「ええ、まだ1ヵ月目だけどね。」
「フフ……お母さまから聞いた時は私も本当に驚きました。」
幸せそうな表情で語るイリーナに続くようにプリネは微笑みを浮かべて頷いた。
「そ、そうなんですか………おめでとうございます、お姉様。」
「ありがとう、エリィ。フフ……それにしてもエリィ、早く結婚しないと成長した私とリウイの子供から未婚の貴女が”エリィ叔母様”と呼ばれてしまうわよ?」
「お、お姉様!それを言わないでください!」
その後、リウイとイリーナの結婚式は滞りなく進み、バルコニーから現した2人の姿を見た国民達は熱狂の声を上げると同時に2人を最大限の祝福の言葉を叫んだ。そしてパーティーが始まり、式に出席した招待客達はリウイ達に祝福の言葉をかけた後、オリビエやクローゼはそれぞれミュラーとユリアを伴って、メンフィルの皇族や貴族達への挨拶回りを始め、他の招待客達―――エステル達は久しぶりに会う仲間達との交流を楽しみ始めた……
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ