外伝〜奇跡の結婚式〜前篇
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エステルさんと出会って契約したそうです。」
「なっ………!中位の天使が……!?一体、何故人間と契約を………」
イリーナの答えを聞いたメヒーシャは信じられない表情で呟いた。
「フフ……それなら本人に会って実際に聞いてみるのがいいですよ。今日の結婚式にエステルさんも出席していますし。」
「……そうか。後で会って聞いてみるとしよう。エリィ、私は一旦戻る。」
イリーナの言葉に頷いたメヒーシャはエリィの身体の中に戻った。
「エリィも後でご挨拶したらいいと思うわ。貴女とあまり変わらない年齢だから、きっと仲良くなって
貴女にとって良い友人になれると思うわ。」
「そ、そんな……私なんかがリベールの英雄……それもあの”ブレイサーロード”と友人になるなんて……」
「そんなに固くならなくて大丈夫よ。エステルさんは自分の身分をほとんど気にしない人だから。」
「は、はあ。………そうだ。それよりお姉様に尋ねたい事があるのですが……」
「何かしら?」
「お姉様に頼まれた件―――ベールガールを務めるのはいいのですが、お姉様のお話しだと私以外にもう一人頼んでいると聞いているのですが……どなたなのですか?その方にご挨拶をしておきたいのですが………」
「ああ、その件ね。エリィも知っている方だし、貴女とほぼ同年代の方だからそんなに固くならなくていいわよ。」
「え?その方とは一体……?」
イリーナの話を聞いたエリィが不思議そうな表情をしたその時、扉がノックされた。
「イリーナさん、マスターがいらっしゃいました。」
「ちょうどよかったわ。通して頂戴。」
「はい。マスター、どうぞ。」
「ありがとう、ツーヤ。」
イリーナの返事を聞いたツーヤは扉を開けて、ドレス姿のプリネを部屋に通した。
「イリーナ様、そろそろ式の時間ですのでご用意の方を………あら?貴方達は………」
「プ、プリネ姫!?」
「……お久ぶりです、プリネ姫。……この間はとんだご迷惑を……」
プリネに見つめられたエリィは驚き、ヘンリーは会釈をした。
「そんな……こちらこそ、迷惑をかけてしまって申し訳ありません。……それと……お久しぶりですね、エリィさん。数年前、出会った時と比べて魅力的な女性に成長されましたね。」
「そ、そんな……!私なんかよりプリネ姫の方が、今では”姫君の中の姫君”と称されるほど、魅力的な女性に成長されたではありませんか。」
「フフ……そんなに固くなる必要はありませんよ。今日から貴女と私は親戚になるのですから。」
恐縮している様子のエリィを見たプリネは優しい微笑みを浮かべて言った。
「そうよ、エリィ。それにプリネが貴女と共
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