外伝〜幻焔計画〜
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していたのです。それでも私は………全ての決定を彼に委ねました。それがこの世界にとって必要と判断したがゆえに………ですから全ての責は……私にあるのです。」
「”盟主”よ……」
「なぜ御身はそこまで……」
「…………………この後しかるべき揺れ戻しが起きることが予想されますが……恐らく、その件に関しては七耀教会が動くことになりましょう。彼らに任せておきなさい。」
使徒たちの問いに何も答えず盟主は静かな口調で言った。
「……承知しました。」
「ふふ……少し気になりますが御心のままにいたしますよ。」
「して、我々はこの後、どう動くといたしましょうか?
「…………………」
第四柱に尋ねられた盟主はしばらく黙っていたがやがて口を開いた。
「西方の鐘は鳴らされ、第一の盟約は解かれました。今、この時をもって『オルフェウス計画』がー、『福音計画』の完了と―――そして次なる段階――『幻焔計画』の始動を宣言します。」
「おお……!」
「うふふ……承知しましたわ。」
「はは、どうかお任せあれ。」
「我等”蛇の使徒”一同……」
「大いなる”盟主”の御心に沿うべく……(『幻焔計画』により私が赴く地は”今”のイリーナ様の故郷、光と闇が混在する魔都――クロスベル。……陛下達と邂逅する時が近いかもしれないわね。………”盟主”よ……私が真に忠誠を誓うのは陛下のみ。仕える者を鞍替えする事は義には反しますがせめて”もう一人の私”としての義理だけは果たしましょう。)」
「これより全身全霊を持って計画遂行に着手いたします。」
盟主の言葉を聞いた蛇の使徒達はそれぞれ答えた。そしてカンパネルラは”星辰の間”から元の場所に戻った。
〜某所〜
「『幻焔計画』……いよいよ始動というわけか。仕込みは十分……規模と完成度は『福音計画』の比じゃないはずだ。……今度は『福音計画』のようにメンフィルは関わってこないはずだから、大丈夫だろう。うふふ……面白くなりそうだね。」
カンパネルラは不敵な笑みを浮かべた後、どこかへ去って行った……………
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