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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜旅の終わり〜後篇
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どちらかと言われれば嬉しいに決まってるだろ。」

「…………………………………」

「そ、それがどうした?」

「いえ……大統領の誘い、受けることにするわ。」

「お、おい!?そりゃ一体どういう……」

キリカの結論を聞いたジンは驚いてキリカを見た。

「勘違いしないで。ただ、旅を終わらせるきっかけが欲しかっただけよ。それと、自分の力をより活かせる場所をね……」

キリカが結論を出した翌日、エルザを加えたキリカ達は紅葉亭を後にした。



〜エルモ村・朝〜



「はあ〜、久々にぐっすり眠れたわ。お2人とも、楽しんでもらえたかしら。」

「ええ、そりゃあもう。」

「おかげで英気を養えました。少なくとも、新しい環境に挑戦してみようと思うくらいには。」

エルザに尋ねられたジンは頷き、キリカも頷いた後口元に笑みを浮かべてエルザを見つめた。

「そ、それじゃあ………」

「……謹んでお受けします。ただし、条件が一つ。」

「なに、聞かせて?」

「私はあくまでも自分の信念に基づいて組織に身を置くつもりです。もしも組織の運用に少しでも疑問を感じたときは………組織そのものの在り方を容赦なく正していくつもりです。それでもよければ、大統領閣下によろしくお伝え下さい。」

「ふふ、勿論よ。……遊撃士協会というある意味、危ういバランスで成り立っている組織にいた人間。それをスカウトするという事は正にそういった役割も大統領は期待していると思うわ。」

キリカの話を聞いたエルザは口元に笑みを浮かべて頷いた。

「ふふ、どうでしょうか。それと仕事の引き継ぎもあるので帰国は2,3ヶ月後になります。その点もご了承ください。」

「まったく問題ないわ。共和国で会えるのを楽しみにしてるわよ。」

「ええ、こちらこそ。」

そしてエルザは一足早くエルモ村を出て、ジンとキリカは2人並んで話しながらエルモ村を出ようとした。



「ふむ………」

キリカと歩いていたジンは立ち止まって考え込んだ。

「何か考えごと?」

ジンの様子に気付いたキリカは立ち止まってジンを見て尋ねた。

「いや、さっきの話さ。引継ぎが済むまで2,3ヶ月って言っただろ?」

「ええ、そうだけど………それがどうかしたの?」

「向こう(カルバード)も忙しいだろうがそこまで緊急の仕事が待っているわけでもなさそうだ。それなら俺も、まだしばらくリベールに居ようかと思ってな。」

「何を言うかと思ったら………私に付き合う必要はないわ。あなたはとっとと帰りなさい。」

ジンの提案を聞いたキリカは呆れた後、ジンを見て言った。

「ふう………まったく冷たいヤツだな。」

「ふふ、いいじゃな
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