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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜白隼(リベール)の決断〜
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アリシア女王の答えを聞いたユリア准佐とクローディア姫は驚いたり信じられない表情をし、カシウスは真剣な表情で尋ねた。



「ええ…………ハーメルの民達の無念を切り捨てたエレボニアは勿論ですが、私達リベールも”空の女神”御自身がこのゼムリア大陸に降臨した今こそ”空の女神”にエレボニアとリベールが犯した罪を告白し、償う時だと思うのです。」

「お祖母様……」

「陛下……」

「……………………」

アリシア女王の説明を聞いたクローディア姫とユリア准佐は心配そうな表情をし、カシウスは目を伏せて黙り込んだ。



「ほう?――――国内に混乱が起こる可能性が高い事を理解していても、犠牲となり、歴史の陰に埋もれてしまった元侵略者であるエレボニア帝国の民達の無念を晴らすその気概……―――畏れ入った。アリシア女王が先程仰った条約は勿論付け加えさせて頂くし、万が一その件でリベール国内で混乱が起きた際、我らメンフィルも全面的に協力して混乱を鎮める事を現メンフィル皇帝シルヴァン・マーシルンの名においてここに誓おう。」

「無論クロスベル帝国もその件について何か協力できる事があれば、協力する事をクロスベル皇妃の一人、ルイーネ・サーキュリーの名において、ここに誓います。」

「…………ありがとうございます。もしその時が来れば、よろしくお願いします。」

シルヴァンとルイーネの言葉を聞いたアリシア女王は会釈をした。その後契約を終えたリウイ達が退出しようとしたその時、アリシア女王が呼び止めた。



「リウイ陛下、シルヴァン陛下、それとルイーネ殿。メンフィル帝国やクロスベル帝国、そして”空の女神”は”零の至宝”――――クロイス家によって作られた”人”についてはどうなさるおつもりなのですか?」

「あ…………」

アリシア女王の質問を聞いたクローディア姫は不安そうな表情をした。

「……未来のミントの話では、”零の至宝”―――キーアは10年後では”人”として穏やかな生活を送っているそうだ。」

「と言う事は”空の女神”は何らかの方法で”零の至宝”としての力を封じたのでしょうか?」

リウイの説明を聞いたクローディア姫は目を丸くして尋ねた。



「さてな……未来の出来事ゆえ、俺達が知る権利はない。今後ゼムリア大陸で何が起こるかの全てを知るのは未来のミントと、未来のミントが連れて来たエステルの娘であるサティアと”未来の零の至宝”―――”未来のキーア”のみだろうな。」

「ええっ!?」

「み、未来のキーア殿自身までもが現代に来ているのですか!?」

リウイの答えを聞いたクローディア姫とユリア准佐は驚き

「ああ、未来のミントの話では既にロイド・バニングス達と合流し、力を貸しているそうだ。」

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