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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜メンフィルの真の目的〜
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分ける手筈になっている。」

「そ、そんなっ!?シルヴァン陛下!メンフィルとヴァイスさん―――いえ、クロスベルがエレボニアとカルバードとの戦争を開戦すれば、西ゼムリア大陸が大混乱に陥る事は承知されているのですか!?」

リウイとシルヴァンの答えを聞いたクローディア姫は表情を青褪めさせた後すぐに気を取り直して怒りの表情で怒鳴ったが

「その事についてだが……―――実質あまり混乱しないと思われるが。既に”我が国”の傘下となった自治州や自由都市も西ゼムリア大陸内でもそれなりに存在する。」

「そして今もクロスベルを支配している暗君ディーターの策略によってクロスベルの傘下となる自由都市や自治州も存在していますので、それらも合わせれば西ゼムリア大陸は”一部”を除いて秩序を保てると思われます。」

「!!」

(ディーター大統領や今のクロスベルの状況をも利用するとは………なんという謀略家……!下手をすればあの”天使”と同じくらいなのではないか………?)

シルヴァンとルイーネの説明を聞いて目を見開いて息を呑み、ユリア准佐は厳しい表情でルイーネを見つめていた。



「それとクローディア姫、忘れていないか?我らメンフィル帝国はエレボニア帝国に戦争を仕掛ける”理由”が十分にある事を。敵国を滅ぼす為に他国と同盟を組む等、一般的によく聞く話だ。」

「そ、それは……!だからと言ってエレボニア帝国と違い、メンフィル帝国に対して敵対行動を取っていないカルバード共和国にまで戦争を仕掛けるのなんて、間違っています!」

「………アルテリア法国の承認も取れていないのに”帝国”を名乗ろうとする”自治州”と同盟を結ぶのもどうかと思われますが。そもそもメンフィル帝国(あなたがた)の領となった各自治州および自由都市、”クロスベル独立国”の呼びかけに応えた地域に関してはアルテリア法国もまだ承認していなかったはずですよ。」

クローディア姫がリウイに反論したその時アリシア女王は真剣な表情で指摘した。

「フフ………――――逆にお尋ねしますが何故”たかが宗教団体”が統治する”他国”に”国”を名乗る許可が必要なのですか?」

「同じく何故”宗教団体如き”に他国が我が国の傘下となる事に許可を貰う必要がある?」

「なっ!?」

「ア、アルテリア法国……いや、”七耀教会”の意見を無視するおつもりか!?」

「…………………貴方方もゼムリア大陸と七耀教会の関係は重々承知していると思われるのですが。」

しかしルイーネとシルヴァンから返って来た予想外の答えにクローディア姫とユリア准佐は信じられない表情で声を上げ、カシウスは厳しい表情で尋ねた。



「―――そもそも我が国は貴国と違って七耀教会と”盟約”を結んでいるわけでもないし、七
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