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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜メンフィルの真の目的〜
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るのですが。」

厳しい表情で考え込んでいたアリシア女王はルイーネに指摘した。



「ええ、それは理解していますわ。――――ですが、クロスベルには戦争を仕掛けるには十分な理由がある国家が存在しているのですから、その国家に戦争を仕掛け、領地を奪い取れば”帝国”に相応しい大国となります。」

「!!ま、まさか………!」

「エレボニア帝国とカルバード共和国に戦争を仕掛けるつもりか……!」

「む、無謀すぎる……!戦力差が圧倒的に違いすぎるのに何故そのような事を!?」

ルイーネの話を聞いてある事を察したクローディア姫は血相を変え、カシウスは厳しい表情をし、ユリア准佐は信じられない表情で指摘し

「………!――――まさか。ヴォルフ砦とハーケン門の通過の許可を求めた真の目的はメンフィル帝国も”六銃士”によって建国されたクロスベルと共に二大国に攻め入る為ですか?」

メンフィル帝国のリベール王国への要望と照らし合わせてある事に気付いたアリシア女王は目を細めてリウイとシルヴァンに視線を向けた。



「あ…………」

「た、確かにメンフィルが加われば二大国相手でも互角―――いえ、圧倒的に戦え、ほぼ確実に勝利できると思われますが……」

「しかもクロスベル側からはベルガード門とタングラム門、リベール側からはハーケン門とヴォルフ砦を通過すれば二大国を挟み撃ちする形で一気に攻め入る事ができるな……」

アリシア女王の指摘を聞いたクローディア姫は表情を青褪めさせ、ユリア准佐は戸惑いの表情をし、カシウスは目を細め

「フッ、さすがは”賢王”と名高いアリシア女王と優秀な戦略家でもあるカシウス准将。お二方とも見事な慧眼(けいがん)だ。」

シルヴァンは感心した様子でアリシア女王とカシウスを見つめた。



「っ!!」

「やはりですか……しかし一体何故彼らと同盟を?メンフィルが彼らと同盟を組んでも”利”にはならないと思うのですが。」

シルヴァンの答えを聞いたクローディア姫は目を見開いて息を呑み、カシウスは真剣な表情で問いかけた。

「―――”利”なら既にある。既に彼らにより我らでは知り得なかったメルキアの古の知識――――”魔導技術”と強力な”魔物配合”や”魔術技術”の情報が提供された。それらによってメンフィル帝国軍は大幅な戦力強化や魔導並びに魔術技術によるメンフィル領内全体の生活に対する恩恵を受ける事ができた。」

「また、彼らと同盟を組む事で二大国に戦争を仕掛けて領地を大幅に増やす事ができる。彼らと組む”利”は十分にある。戦争回避条約の中にあったエレボニアに領地を贈与された際、ラマール州全土と”ルーレ”を含めたノルティア州の領地についてはクロスベルに贈与し、”ザクセン鉄鉱山”の鉱山権は半分に
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