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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜”戦争回避条約”の救済条約〜
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復をする為の”必要経費”と思ってもらっていい。」
「なっ!?それはアルフィン皇女を……エレボニア皇族である”アルノール家”を最大限に侮辱する行為としか思えません!皇族を―――”人”を金銭や物資の支援を盾に買い取るなんて、言い換えれば”人身売買”です!」
リウイの答えを聞いたクローディア姫は驚いた後厳しい表情で叫んだ。
「言っておくが、この条約をエレボニア帝国が実行すればエレボニア帝国にも金銭の件以外の”利”もある上、”政略結婚”としても成り立つのだぞ?」
「え………」
「金銭以外の”利”、ですか。それは一体どのような”利”ですか?」
静かな表情で答えたリウイの答えを聞いたクローディア姫は呆け、アリシア女王は真剣な表情で尋ねた。
「そちらにも情報が入っていると思うが、リィン・シュバルツァーが操縦する”灰色の騎士人形”―――”灰の騎神”ヴァリマールはガレリア要塞、ノルド高原にて領邦軍を撃退し、結果的に正規軍の助けとなっている。もしこのままヴァリマールがエレボニア帝国中で活躍し、内戦を終結させる手助けとなった場合、ヴァリマールの操縦者であるリィン・シュバルツァーはエレボニア帝国の民達からどのような目で見られる?先に言っておくがはぐれた”Z組”のメンバーとの合流を目指すリィン・シュバルツァーの性格やガレリア要塞跡やノルド高原での行動を考えると、確実に”Z組”と共にエレボニアの内戦に何らかの形で介入し、内戦終結の貢献をすると思われる。」
「………内戦終結の貢献をした彼は”英雄”として称えられるでしょうな。そして他国の貴族とは言えエレボニアの”英雄”とエレボニアの皇族が婚姻を結ぶ事で、滅亡の危機に陥っていたエレボニアは衰退しながらも”最悪の結果”―――”国の滅亡”は逃れる事になり、エレボニア滅亡を防いだアルフィン皇女――――エレボニア皇族である”アルノール家”はエレボニアの民達の信頼を取り戻す事ができますな。しかもアルフィン皇女のお相手は血は”平民”とは言え、エレボニアの”英雄”である事に加えてエレボニア皇族と縁があるメンフィル帝国の”貴族”の子息……それも広大なクロイツェン州全土を納める事と”公爵”の爵位を授けられる事が約束されているのですから、そんな相手に”高貴な血”を引くアルフィン皇女を降嫁させるエレボニアの面子も守られますな。」
「確かにそれなら両国にとって、それぞれの”利”となる為、”政略結婚”としても成り立ちますね。」
「あ……………………」
「し、しかし、この条約ではアルフィン皇女の意思を完全に無視しているとしか思えないのですが……というか、一体誰がこのような条約を提案したのですか?」
リウイの説明を聞いて真剣な表情で推測したカシウスは疲れた表情になり、アリシア女王は複
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