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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜戦争回避条約〜
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イゼ・アルノール皇帝はユミルに自ら赴き、”シュバルツァー家”にメンフィル帝国領であるユミルを自分の不徳によって起こったエレボニア帝国の内戦に巻き込んだ事を誠心誠意謝罪し、エレボニア皇家の財産からシュバルツァー家に謝罪金並びに賠償金を支払う事



9、エレボニアは今後『帝国』の名を捨て、『王国』または『公国』を名乗る事



10、エレボニア人がメンフィル帝国領に入国する際、平民は入国料金一人1万ミラ、貴族、皇族は一人10万ミラを入国時に毎回支払う事を承認する事。更にメンフィル帝国領内でエレボニア人(貴族、平民問わず)が犯罪を犯した場合、通常の判決より厳しい判決が降される事を承認し、メンフィル帝国領内で犯罪を犯したエレボニア人がエレボニア国内に逃亡した場合は犯人逮捕に積極的に協力し、犯人の引き渡しをする事





以上の内最低二つを即実行後、メンフィル帝国が定めた期間以内に内戦を終結させて残りの全てを実行するのならば、メンフィル帝国はエレボニア帝国に対する侵略行為を中止し、和解にも応じる。









「こ、この条約は……!?」

「そ、そんな…………――――リウイ陛下、シルヴァン陛下!こちらの”契約書”に書かれてある”条約”は幾ら何でも余りにも理不尽ではありませんか!?これではエレボニア帝国が貴国に隷属したも同然の扱いです!」

契約書の内容を全て読んだユリア准佐は信じられない表情をし、クローディア姫は表情を青褪めさせた後二人を睨んだ。

「一部を除けば金銭と領地をメンフィルに贈与するだけだ。戦争によって多くの民達や兵達の犠牲が出る事と比べれば、人道的な内容だと思うが?」

「し、しかし……”アルバレア公爵家”の次男――――ユーシスさんの件はまだ理解できますが、何故アルフィン皇女やユーゲント陛下まで責任を取る事に。お二方とも被害者なのに……」

シルヴァンの答えを聞いたクローディア姫は不安そうな表情で反論した。



「皇族が責任を取るのは当然の事だ。それに自分自身が狙われている身である事を理解していながら、他国領であるユミルに避難して来たアルフィン皇女自身もそうだが、”貴族派”と”革新派”をまとめきれず、結果内戦を引き起こしてしまい、メンフィル帝国領であるユミルまで巻き込んだユーゲント皇帝にも”人”として……そして”皇帝”としての責任を取る必要がある。―――俺の言っている事に何か間違いはあるか?」

「そ、それは…………」

しかしリウイの正論に対する反対の意見が思い浮かばず、黙り込んだ。

「エリス嬢を誘拐した下手人達とカイエン公爵家並びにアルバレア公爵家の当主達の身柄の引き渡しとありますが、メンフィル帝国はエレボニア帝国に引き渡された彼らをどうするおつもり
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