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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜報復の鼓動〜
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るのか!?内戦が終結するまで彼女の身が無事という保証もなく!」
しかしその時シルヴァンは全身に凄まじい”覇気”を纏って怒りの表情で机を叩いてクローディア姫を睨んで指摘し
「そ、それは………………」
(殿下……)
シルヴァンの指摘に反論できず、辛そうな表情で顔を俯かせるクローディア姫をユリア准佐は心配そうな表情で見つめていた。
「……女王陛下、失礼ながら発言をしてもよろしいでしょうか?」
「カシウスさん……ええ、構いません。」
アリシア女王の許可を取ったカシウスは二人を見つめて発言した。
「リウイ陛下、シルヴァン陛下。その誘拐されたエリス嬢の件ですが……エレボニア帝国と開戦してしまえば、それこそ幽閉の身である彼女の身が危険に晒されると思われるのですが。彼女の身を心配するのならば、少なくとも彼女を救出するまでは開戦すべきではないかと思います。」
「――――その心配は無用だ。既に諜報部隊がエリス嬢が幽閉されている場所は突き止めた上、彼女の無事も確認している。現在はエリス嬢の救出作戦に向けて軍を編成中だ。」
カシウスの指摘を聞いたリウイは静かな表情で答えた。
「なっ!?」
「ええっ!?」
「…………極秘の救出作戦を行うのに軍を動かすというのですか?救出する前に悟られ、エリス嬢を別の場所に移動させられる可能性があると思うのですが。」
リウイの答えを聞いたユリア准佐とクローディア姫は声を上げて驚き、カシウスは真剣な表情で尋ね
「その心配も無用だ。一部は帝都ヘイムダルを奇襲し、そちらに注意が向いている隙に別働隊がエリス嬢が幽閉されている場所を襲撃し、エリス嬢を救出する予定になっている。」
「ヘ、ヘイムダルを……帝都を襲撃するのですか!?そんな事をすれば帝都の市民達が戦に巻き込まれて犠牲になる可能性が非常に高いのに実行するおつもりなのですか!?」
リウイの説明を聞いたクローディア姫は信じられない表情をした後、真剣な表情で声を上げた。
「兵達には”可能な限り”市民は巻き込まない事を厳命している。それに”戦争”は少なからず民にも犠牲が出てしまう。―――少なくとも”百日戦役”のようにあからさまに民達を殺戮するような真似はせん。第一我らメンフィル帝国がそのような事を実行する原因となったのも全ては”エレボニア帝国自身”だ。”ハーメル”の件と同様――――いや、”結社”の”使徒”である”白面”ワイスマンに唆されたあの時と違い”エレボニア帝国自らの意思”で実行した事なのだから、釈明の余地はない。」
「そ、そんな……………」
「…………………………」
シルヴァンの説明を聞いたクローディア姫は辛そうな表情をし、カシウスは目を閉じて黙り込み
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