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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第43話
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り口に到着した。



〜南クロイツェン街道〜



「止まるがいい。」

「お前達……旅行者か?」

リィン達が門の近くまで来ると門番である領邦軍の兵士達が制止した。



「ええ、そんな所です。」

「レグラム方面からきた所だ。通行を許可願いたいのだが。」

「わざわざ街道を歩いてきたのか?物好きな……列車を使えばよかろうに。」

ラウラの話を聞いた兵士は不思議そうな表情をした。



「ふふ、どうしても列車を待ちきれなくなりまして。鉄道も規制されて本数がかなり減っていますし。」

「フン……まあいい。念の為、検めさせてもらうぞ。」

「貴族連合へ反逆を企てる者が潜伏しているという噂もあるからな。どれ、指名手配のリストは……」

そして兵士がリストを取りだして調べ始めるとリィン達は焦り始めた。



(くっ、まずいな……)

(……エマ。)

(ええ、わかってる。)

セリーヌに視線を向けられたエマは眼鏡を取って兵士達に近づいた。



「あの、すみません。少しだけ、私の目を見ていただけませんか?」

「は……?」

「何のことだ?」

エマの言葉に兵士達が不思議そうな表情をしてエマを見つめたその時

「―――我が言葉に耳を傾けよ。」

エマの瞳が金色に変わった!



「……あ………?」

「な、ん…………」

すると兵士達は呆け

「へ?一体何が起こっているの??」

(あれはまさか……)

その様子を見ていたエステルは首を傾げ、ある事に気付いていたヨシュアは真剣な表情をした。



「『―――私達は怪しい者ではありません。通して頂けますね?』」

「……フン、何をボーっと突っ立っている?とっとと通るがいい。」

「せいぜい街の中では騒ぎを起こさぬことだな。」

エマが二人に声をかけると二人はリィン達から離れて元の位置に戻った。



「…………!」

「ふふ、ありがとうございます。行きましょう、みなさん。」

「……ああ。」

そしてリィン達はバリアハート市内に入った。



〜バリアハート〜



「ふう……何事もなく入れたか。」

「ああ……拍子抜けしたくらいだ。」

「よくわからないが……暗示のようなものか?」

「ええ、ちょっとした催眠術みたいなもので……上手くいってよかったです。」

「何と言うか、エマ……本当に”魔女”なのね。」

「フフ、私もこの一ヶ月、驚かされっぱなしだ。」

エマの説明を聞いたアリサは驚き、ラウラは苦笑し

「う、う〜ん……あたしは暗示のせいでできた滅茶苦茶嫌な思い出があるからちょっと複雑ね……
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