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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第41話
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ら答えた。

「ま、どうするかは街に戻ってからでいいでしょ。」

「ええ、いざとなったら街道を使う事もできますし。………………」

セリーヌの意見に頷いたエマだったが顔を項垂れて黙り込み、その様子に気付いたリィン達は不思議そうな表情でエマに注目した。


「エマ……?」

「委員長……?」

「……本当ならもう少し早く話しておくべきでした。”私達のこと”……そして”騎神”と”起動者”のこと。」

エマの呟きを聞いたリィン達はそれぞれ驚いた。



「あ……」

「……その話か。」

「……話してくれる気になったんだな?」

「ふふ…………はい。」

「エマ…………」

リィン達に注目されたエマは自分達の秘密を話し始めた。



「―――セリーヌから既に聞いているかもしれませんが……私が士官学院に入ったのは、”使命”のためでした。古より続く一族の末裔……”魔女の眷属(ヘクセンブリード)”としての。」

「……”魔女”の使命……」

「……それは、遥か昔から受け継がれてきたものでね。地下深くに封印された”巨いなる力”を見守り、その行く末を見届けること……それがエマにとっての”果たすべき使命”だったってワケ。」

(エイドスはその人達の事、知っているの?)

(いえ……初耳ですね。)

(そうなると”空の女神”が天に召されてから以降の話か……)

エマとセリーヌの説明を聞いて気になったエステルに尋ねられて静かな表情で答えたエイドスの答えを聞いたヨシュアは考え込んだ。



「”巨いなる力”……旧校舎地下に眠っていたヴァリマールのことだな。じゃあ、君達は騎神のことを最初から知っていたというわけか。」

「ええ、存在については。そして”騎神”が”起動者”を選ぶことも……選ばれた人間が、避けられない”戦い”に巻き込まれていくことも。」

「あ……」

「ふむ……」

エマの話を聞いたリィンはその通りになっている事に呆け、ラウラは考え込んだ。



「資質はあったとはいえ、リィンさんはある意味”巻き込まれた”側です。準契約者となった他の皆さんも同じく……なのに私は、何一つ皆さんに警告することができなかった……”Z組”の仲間として―――どう考えても失格だと思います。」

エマの言葉を聞いたリィン達はある事を察し、顔色を変えた。

「……………………」

「ちょ、ちょっとエマ!?」

「……委員長……」

「エマ、あんた……」

「ちょっ、まさかとは思うけど……」

「君は…………」

「………………」

リィン達がそれぞれの反応をしている中、ある事を察したエステルは焦り、ヨシュアは複雑そうな表情でエマを見つめ、エイドス
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