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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第40話
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き、ガイウスは呆け、シャロンは冷静な様子で目を細めているセリーヌと共に女性を見つめた。



「と、とにかく二人が無事でよかった。―――二人とも、久しぶりだな。」

「うん……」

「本当に……リィンさんなんですね。」

リィンに声をかけられたエマはラウラと共に嬉しそうな表情でリィンを見つめた後仲間達を見回した。



「皆さん……セリーヌまで……」

「フン、当たり前でしょ。」

「……ふふ、まったく。唐突すぎてどう振舞えばいいかわからぬくらいだ。リィン、そなたが無事でいてくれるとはな。……ふふ、なんというか。柄にも合わず、目頭が熱くなってきてしまっている。」

「フフ、はぐれた仲間の方達と再会できて本当によかったですね……」

リィンをジッと見つめるラウラの様子を女性は微笑ましそうに見つめ

(うんうん!勝手に自分からいなくなったどこかの誰かさんの時でさえ、みんな喜ぶんだから当たり前よ!)

(…………ま、まだ根に持っていたんだ…………)

嬉しそうな表情で頷いた後小声で呟いてジト目で自分を見つめるエステルに対し、ヨシュアは冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。



「……すまない、心配をかけて。みんなには何度礼を言っても足りないくらいだ。」

「ふふ、水臭い事を言うな。私は”Z組”の一員としてこの剣を振るうと誓った。こうして再び会える日まで、決して折れることはないと。そして今―――ようやくそれは果たされた。ただ、それだけのことなんだ。」

自らの喜びを伝えるかのようにラウラは笑顔を浮かべてリィンを見つめた。



「……ありがとう、ラウラ。本当に無事でよかった。委員長も………ようやく会えたな。」

「……はい。またこうして皆さんに会える日が来るなんて……リィンさんに、再び”委員長”と呼んでもらえる日が来るなんて……ふふ、なんだか夢の中の出来事みたいです。」

「はは……俺も同じ気持ちさ。でも、これは夢なんかじゃない。大変な状況だけど……こうしてまた会うことができた。諦めずにここまで来て、本当に良かったと思うよ。」

「はい……本当に……きっと、リィンさんのおかげです。」

「え……?」

エマの言葉の意味が分からなかったリィンは首を傾げた。



「リィンさんが、こんな私を受けいれてくれたから―――だからこそ心の底から勇気が湧いて、ここまでやって来られたんだと思います。あらためて、お礼を言わせてください。」

「……委員長……」

「……ふふっ……」

リィンと微笑み合ったエマはセリーヌを抱き上げた。



「ちょっ、エマ!?」

「……ありがとう、セリーヌ。リィンさんたちのこと、ここまでサポートしてくれて……一緒にここまで
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