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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第40話
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〜エペル湖〜



「……昼間なのにかなり視界が悪いな。こんな霧が1ヵ月も続いているなんて……」

「上位属性と同じく、この地で起きている”乱れ”が表面化しているんでしょうね。もしかするとエマ達が感じ取った気配が原因なのかもしれないけど。前に来た時も感じたけど……今も何かありそうな城だしね。」

セリーヌの発言を聞いたリィンはある事に気付き、セリーヌに視線を向けた。



「”前に来た”っていうことは……もしかしてセリーヌも前回の実習についてきていたのか?」

「ふむ……気が付かなかったな。」

リィンの指摘を聞いたガイウスは目を丸くしてセリーヌを見つめた。

「……ま、バラすとそう言う事よ。”魔女の使い魔”としての使命もあったからね。起動者候補であるアンタにこの地が妙な影響を与えないか見極めるっていう。」

「影響って……―――もしかしてこのレグラムも”騎神”に関係があるってことか?」

「レグラムっていうよりはあの”ローエングリン城”ね。かつて”灰”や”蒼”とは異なる騎神が存在していたらしいわ。」

セリーヌの口から出た予想外の情報にリィン達は驚いた。



「そ、そうなのか!?」

「ヴァリマールとクロウの機体以外にあんなものが……」

「言っておくけどアタシも言い伝えで知ってるだけだからね?確かなのは、あの城に”騎神”は既になく……その起動者(ライザー)と共に何処かに消えたと言う事よ。」

「何処かに消えた……」

セリーヌの話が気になったリィンは考え込んだ。

「―――っと、話してる間に見えてきたみたいね。」

「そろそろ到着いたしますわ。皆様、上陸の準備を整えておいてくださいませ。」

そして上陸したリィン達は城の門の前まで向かった。



〜ローエングリン城〜



「前に来た時は城全体がぼんやり光っていたけど……今日は光っていないんだな。」

「ええ、城の中もエマ達の気配以外は―――」

城の中から感じる巨大な気配を感じ取ったセリーヌは顔色を変えた。



「待って、大きい気配がもう一つとそれをも超えるとんでもない気配が一つ………!これ―――もしかして戦ってる!?」

「まさか―――委員長が感じ取ったという”気配”か!?」

「どうやら取り急ぎ入った方がよさそうですわね。」

「ええ―――みんな、準備をして中に入るぞ!」

「ええ……!」

「おお……っ!」

ラウラ達を救う為に城の中に踏み込むとなんとラウラ達がエステル達と共に幻獣と対峙していた!



「あ……!ラウラ、委員長―――!!」

「あれは……”幻獣”!!」

「ノルドにも出た……!?」

リィン達がラウラ達を見つめている
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