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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第39話
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せてもらえるかな?」
そしてリィン達は青年―――マイルズと情報交換をした。
「それでは……ラウラ達は内戦が始まってすぐに?」
「ええ、エマ様達とご一緒に帰郷なさいまして。以来、こちらに身を置いてらっしゃいます。」
「そうか……君達は仲間と再会するために来たのか。しかし、まさか内戦の裏でそこまでのことが起きていたのか。特に”灰色の騎士人形”―――噂になっているあれの正体が君達だったとはね。ケルディックやノルドでの活躍は耳に入っているよ。」
「もうですか……!?」
「ま、話が早くて助かるけど。」
ギルドの情報を手に入れる速さにリィンは信じられない表情で声を上げ、セリーヌは動じていない様子で呟いた。
「しかし……皆様が各地で見てきたとおり。やはり内戦の裏で”何か”が起きているのは確かのようですな。レグラム周辺で起きている異変も何かしら関係があるのかもしれません。」
「異変………?」
「どうやらよからぬことが起きているみたいですわね?」
「ああ……近頃、不可思議な出来事が立て続けに起こっていてね。街道には見た事もない魔獣が現れているし……この濃霧も、すでに1ヵ月近くも晴れない状態が続いているんだ。」
「それは……確かにおかしいですね。霧が出やすい地形とは言え、さすがに1ヵ月続くとなると……」
マイルズの説明を聞いたリィンは真剣な表情で考え込んでいた。
「はい、単なる異常気象と片付けるには少々不気味でして。町の住民たちも少しずつ不安が広がっています。せめてお館様がいてくだされば、人々の支えとなるでしょうが。」
クラウスの言葉からアルゼイド子爵が未だ行方不明である事に気付いたリィン達は血相を変えた。
「”光の剣匠”……行方がわからなくなってるの?」
「ええ、およそ1ヵ月近くになります。内戦が始まる祭、カレイジャスで帝都方面に向かったあと完全に連絡が途絶えてしまい……」
「それじゃあ、トリスタに駆け付けてくださった時から……」
クラウスの説明を聞いたアリサはトリスタで現れたカレイジャスを思い出し、心配そうな表情をした。
「子爵閣下のことですし滅多な事はないと思いますが……」
「ええ、わたくしどももお館様を信じております。おそらく今は、いずこかで機を窺っているのではないかと。」
「子爵閣下がいないのはレグラムにとっては痛いけど……幸い、貴族連合の支配もこちらまでは届いていなくてね。今は周辺の”異変”に集中して、クラウスさんと協力しながらなんとか対応をしている感じさ。エステル達は勿論、ラウラお嬢さんとエマさんも色々と手伝ってくれていてね。」
「ラウラと委員長が……ところで二人は今、どこにいるんですか?」
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