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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第38話
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2名って……前は3名だった筈だろう!?」
「あ……」
「……そうだったな。」
リィンの指摘にセリーヌは呆け、トヴァルは目を伏せて呟いた。
「え、それって……」
「僕達”Z組”の残りはクロウ先輩とプリネ達を除けば3名……」
「ユーシス、ラウラ、委員長か………」
「そのうちの一人がレグラム方面から消えた……?」
「何かあったのでしょうか……?」
仲間が一人消えた事にリィン達はそれぞれ黙って考え込んでいた。
「―――探知ハ完全デハナイ。地脈ノ影響ヲ少ナカラズ受ケル。」
「あ……」
「そうね、移動中とか飛行船に乗ってたら探知できないはずよ。」
「なるほど……その可能性もありそうね。」
ヴァリマールの説明を聞いたリィンは呆け、セリーヌとアリサは納得した様子で頷いた。
「……内戦の状況も刻一刻と変化している筈ですし、シグルーン中将の話から推測するとメンフィル帝国のエレボニア帝国への開戦の動きも本格化し始めている筈です。その程度で動じていては為すべき事も果たせませんよ?」
「そういう意味じゃ、今気にしても仕方ないってことだ。とっととメンバーを決めてレグラムに向かった方がいいだろう。」
「……そう、ですね。わかりました。メンバーを決めましょう。行くのは前回と同じく4名―――トヴァルさん、クレア大尉のどちらかに同行してもらう形でいいですか?」
クレア大尉とトヴァルの指摘を聞いて気を取り直したリィンは仲間達を見回した。
「ふふ、できればその選択肢にわたくしも加えていただけると。お嬢様が行くかどうかに関わらず誠心誠意、サポート致しますわ。」
「シャロンさん……」
「まあ、シャロンなら安心できるとは思うけど。」
「郷に二人残れれば守りも更に強化できますし。」
「いいんじゃないか?」
「わかりました。ありがたく力をお借りします。それじゃあ――――」
そしてリィンはアリサ、ガイウス、シャロンを同行メンバーに選んだ。
「―――よし、それじゃあさっそく出発しよう。準備はいいか、みんな?」
「みんな、留守の間はよろしく頼む。」
「レグラムのギルドには恐らくエステル達がいる。もし立ち寄ることがったらよろしく言っておいてくれ。エステル達ならきっとお前さんたちの力になってくれるはずだ。」
「ええ、わかりました。」
「皆さん、どうかお気をつけて行って来て下さい。」
「あはは、行ってらっしゃ〜い!」
「ふふ……それでは参りましょうか。」
「ええ―――よろしく頼む、セリーヌ。」
「任せておきなさい……!―――ヴァリマール、”精霊の道”を開くわ!行き先はレグラム方面
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