四十七話:譲れぬ戦い
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のまま敬愛する主に本当に嬉しそうに成功を伝える。まるで子犬がほめてほめてと言っているような光景にはやてのみならずシャマル達も微笑む。そして、今度は教えてくれた切嗣にお礼を言おうと振り返ったところで予想外の出来事が起こる。
「少し動かないでくれ。今、髪飾りを着けるから」
「……え」
どこまでも自然な仕草で先ほどの景品の髪飾りをアインスの髪に着ける切嗣。自身の目の前にある顔と不意打ち気味に触られた髪の感触に鼓動が跳ね上がる。そして、柔らかな声をかけられる。
「うん……君にはやっぱり銃よりも花の方が似合うな」
どこか後悔と狂おしいほどの親愛の情が籠められた声にアインスは顔を赤らめる。
髪飾りの花は薔薇。咲いているうちに摘み取られた美しい花。
その花は決して色あせることなくこの世界に咲き続けるだろう。
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