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こころ
4部分:第四章
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間がかかる」
 ハルトマンにはそうした能力もあるのだ。だが、だった。
「これじゃあな」
「負けないにしても」
「それでもな」
 勝てないのではないかと思いだしたのだ。しかしだ。
 戦艦も限界に来ていた。そして遂にだった。
 右に大きく傾きだ。そのままだった。
 落ちていく。だがその落ちる先がだった。
 市街地だった。そこに落ちようとしていたのだ。それを見てだ。
 小田切君がだ。蒼白になって叫んだ。
「まずいですよ、このままじゃ」
「うむ、わしは自分の気に入らぬ者以外には危害は及ぼさぬ」
 その辺りはしっかりしている博士だった。

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