第五十二話 井上大佐!バイオリン重いぞ!!その十九
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「蜂だけでも許せねえのに」
「せこい手使いやがって」
「マジックハンド出す意味ないだろ」
「変な演出までしやがって」
「また勝ったのかよ」
「勝ちやがったのかよ」
あからさまに勝利を残念がる声だった。
「何てこった」
「しかも今回もルール違反じゃないんだよな」
「ルールには書いてないからな」
「そうだとしたらルール違反じゃないからな」
「まあ俺達の実力だな」
「策略も実力だぜ」
勝ち誇って言う二人だった、いつも通り。
「蜂でまさかって思ったろ」
「けれどそれはフェイントなんだよ」
「真打はその次だったって訳さ」
「スプレーだったんだよ」
「そのスプレーにかかったからな」
「俺達は勝ったんだよ」
こう言うのだった、そして。
二人は観衆達と全世界の視聴者達にだ、こうも言った。
「どうだ、悔しいだろ」
「俺達の勝利がな」
「悔しいのう悔しいのう」
「その悔しさが俺達の喜びだぜ」
「くっ、何てむかつく奴等だ」
「ぶん殴りたくなるぜ」
実際に作中数知れず殴られている、殴られるどころかマシンガンで撃たれたりしている。
「さっさと死ね」
「地獄に落ちろ」
「空襲でも受けろ」
「戦車に踏まれろ」
「おい、どっちもこの作品じゃ普通になるんだぞ」
「だからそんなこと言うなよ」
二人は即座に観衆達に言い返した。
「作者の気まぐれでな」
「どんな展開もあるんだよ」
「だから言うな」
「作者がその気になるだろうが」
「じゃあそうなれ」
「作者その気になれ」
話を聞いてすぐに言った二人だった。
「空襲受けろ」
「戦車に踏まれろ」
「私のブーツにキスをするのだ」
山の様に大きな左右に角の生えたヘルメットを被っている髭だらけの顔の男が出て来た。目には黒いラインが入っている。
「そして死ぬがいいんーーーふふふ」
「手前は刑務所の獄長してろ」
「っていうかここで北斗パロかよ」
思いついて書いた。
「しかもこのおっさん何メートルあるんだ?」
「北斗の拳の悪役ってやたら大きいけれどな」
花の慶次も同じである。
「主人公もいざってなれば大きくなってたしな」
「五十メートル位な」
「馬なんかゴジラ並だっただろ」
「あの某黒王号とか某松風とかな」
しかも外見もそっくりだった。
「あの馬はないだろ」
「人を平気で踏み潰すしな」
「人が蹄位の大きさだったぜ、どう見ても」
「拳王なんて拳が人潰してたぞ」
「人間の大きさじゃねえだろ」
「あの足が泣いている人だってな」
「呼んだか」
今度は元斗皇拳継承者のそっくりさんが出て来た。
「俺と勝負したいのか」
「うっせえ、誰が勝負するか」
「日帝衆への助太刀だろ」
「もう今回の勝負は終わってるんだよ
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