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こころ
2部分:第二章
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「左様、帝国海軍にあっさりと沈められたな」
 マレー沖海戦においてだ。空からの攻撃であえなく沈んだのである。
「あれを参考にしたのじゃよ」
「何か不吉な話ですね」
「それでもどうじゃ。よいデザインじゃろ」
「僕の好みじゃないですね」
 小田切君はその戦艦を見上げながら冷静に答えた。
「やっぱり帝国海軍の船がいいですね」
「そちらがよいか」
「日本人ですからね」
 尚博士は二百億歳だ。地球どころの話ではない。
「ですからやっぱり」
「これはこれでよいと思うのじゃがな」
「ロイヤルネービーの船より帝国海軍ですよ」
 またこう言う小田切君だった。

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