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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十六話 天網恢恢疎にして漏・・・れちゃったのです。
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られたのだ!!それを捜索しておるのだ!!邪魔立てするなッ!!」
「なんと!?・・・確か昨夜の警備責任者はリッテンハイム侯爵、卿でしたな」
「む、む」

 リッテンハイム侯爵としては顔をしかめるしかない。

「今回の事、卿の差し金ではないのか?」

 ブラウンシュヴァイク公爵の悪意ある問いかけにリヒテンラーデ侯爵は負けじと顔をしかめる。

「何をおっしゃられるか!恐れ多くも陛下のおそばを騒がせ奉るなど、臣下のなさることではありませんぞ。臣とてそれは同じ。カロリーネ皇女殿下につきましては、正式なさばきがあるまでは臣とて近づくわけにはまいりませぬ。それをご存じない両方ではありますまいに」

 リヒテンラーデ侯爵の性格はともかく、帝室に忠義を尽くす姿勢は無私と言ってよく、ブラウンシュヴァイクとリッテンハイムもそのことはよく理解していた。

「わかった。今は争っていても仕方あるまい。卿もどうか捜索に力を貸してほしい」

 ブラウンシュヴァイク公爵が顔をしかめたままそう言った。

「むろんのことじゃ。ただちに近衛兵たちにも指示を下すようもうし付けよう」

 三人はあわただしく分かれた。

 
 皇女誘拐のニュースは、ご出生のニュースとは打って変わって、極秘中の極秘になったが、手から水が漏れるように噂はあっという間に帝都に広まっていった。皮肉にもそれはSNSなどを通じて一気に拡散し、ブラウンシュヴァイクやリッテンハイムらがいくら躍起になったところでどうしようもなくなったのである。
 皇女がどこに消えたのか、生きているのか死んでいるのか、それは一部の者を除き、誰にもわからない事だった。

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