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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十六話 天網恢恢疎にして漏・・・れちゃったのです。
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生えている!!!
と、思ったがすぐさまそれは人間が身を乗り出していることに気が付いた。そしてそれはよく知っている顔だとも。
「遅くなりました。ここの暖炉が使われていたら、私の顔は黒焦げでした」
そう微笑んだのは、アルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデンだった。
「・・・・・・!!」
カロリーネ皇女殿下の顔が驚愕で凍り付き、次の瞬間歪んだ。押し殺した嗚咽が彼女の喉から洩れた。
カロリーネ皇女殿下行方不明!!!という震撼すべきニュースが流れたのは翌日早朝だった。ただしそれは帝都のごく限られた宮廷の一部の者だけであった。宮中の警備部隊から連絡を受けた時、ブラウンシュヴァイク公爵もリッテンハイム侯爵も大酔して寝ていたが、すぐに跳ね起きて着の身着のままでノイエ・サンスーシに到着した。
「何をしていたのだ!!」
部下たちを怒鳴りつけながら、二人の貴族がカロリーネ皇女殿下の監禁部屋に押し入ると、そこはもぬけの殻。誰もいなかった。
「状況はどうなっておるか!?」
「は、はっ!!熱感知装置を確認したところ、そこの暖炉から何者かが侵入し、こ、皇女殿下を――!!」
「ええい!!して、その先はどうなっておる!?」
「は、はっ!!その先は地下の迷宮につながっておりまして・・・・。だいぶ時間がたった後でもあり、どこから賊が入ったのかまでは・・・・」
「バカ者!!!」
ブラウンシュヴァイクもリッテンハイムも苦虫を噛み潰したような顔をしている。特にリッテンハイムは怒り心頭だった。なぜなら昨夜の警備担当はリッテンハイムの部下たちが行っていたからだ。
「リッテンハイム侯、これはどういうことかな!?あれほどカロリーネ皇女殿下を見張っているように口を酸っぱくして申したではないか!」
「いや、面目ない。・・・ええい、何をしておる!!すぐにさがせ!!探し出せッ!!!」
リッテンハイムが当たり散らすように怒声を張り上げると、直ちに部下たちはクモの子を散らすように散開していった。
それからの騒ぎはすさまじいものだった。ノイエ・サンスーシはまるで家探しを受けているかのように震動していた。各部屋、会議室はおろか、貴婦人型の部屋にまで兵隊が押し入り片っ端から捜索していく。ズシンズシンと家具がひっくり返され、いたるところのドアは開けられ、貴婦人の衣裳部屋さえ乱入され、悲鳴が飛び交った。
当然ブラウンシュヴァイクとリッテンハイムも自ら血眼になってカロリーネ皇女殿下を探していた。あまりにも騒がしいのでついにリヒテンラーデ侯爵が二人を探し当ててやってきた。
「何をしておられる?皇帝陛下のおそばをお騒がせ奉りますか?!」
「何をしておるかだと?決まっておろう!!カロリーネ皇女殿下が行方不明にな
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