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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十六話 天網恢恢疎にして漏・・・れちゃったのです。
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い事実。我らは最後の手段としてDNA鑑定を試みたのだが。」
父上はそこで口をお濁しになった。なぜなら皇族の血は神聖にして不可侵なものであるため、当然血液など保存していない。DNA鑑定を行うためには、先々代皇帝オトフリート4世のご遺体から直接採取しなくてはならない。そんなことできるはずもなかった。
「お前の考えている通りだ。皇帝陛下のご遺体からサンプルを採取するなど不敬中の不敬行為だ。できるはずもない」
「・・・・・・・・」
「そこでだ」
父上はぐっと顔を近づけてきた。
「カロリーネ皇女殿下を誘拐する」
そうきたか。父上も同じことを考えていた。顔を上げると、父上は険しい顔で俺を見ていた。
「自領にお匿すれば、いかようにでもシラを切りとおすことはできる。皇女殿下さえ消してしまえば、ブラウンシュヴァイク、リッテンハイムとてそれ以上の追及はできん。それにだ、今宮中を警備しているのは奴らだ。皇女殿下を誘拐されたとあってはそれは奴らの失態。痛み分けということで双方引き下がるほかはない」
「実は私もそれを考えていました」
おお、と顔を見かわす父上とシュタインメッツ。
「父上は動けないでしょう。ですから、私がやります」
父上はその瞬間がっしと両手をつかんだ。
「すまぬな。お前に、まだ13歳のお前にはつらい思いをさせることとなる」
「お気になさいますな、父上。私とて父上のお役に立ちたいのです」
「うむ・・・・」
父上は何と言っていいかわからない様子でシュタインメッツを見た。
「アルフレート様、小官もおとも致します」
「いいのか?」
「アルフレート様だけを危険な目に合わせるわけにはまいりません。既に公爵閣下にはご了承いただいております」
俺は思わずシュタインメッツを見た。なんということだ、シュタインメッツは原作においてはラインハルトの麾下の主要提督となるはずである。それが俺の下に就いたばかりに、こんなことになるとは・・・・。俺はシュタインメッツの生涯を台無しにしてしまったのか。今更ながら悔やんだ。だが、俺一人ではどうしようもできない。情けないし申し訳ないが、ここはシュタインメッツの力を借りるしかないのだ。
「ありがとう、シュタインメッツ」
そうと決まれば、と父上は早速居間のテーブルに地図を広げた。
「我がバウムガルデン家が作り上げた秘密の通路だ。幸い皇女殿下が幽閉されている場所は割り出せた。その通路はその部屋の真下にも通じている。皇女殿下を御救いしてくれ。そして我が邸の地下にある秘密の脱出艇でゲアハルト星系に赴きそこに潜むがいい。あそこはイゼルローン要塞からも近い。まさかそのような場所に潜むとは向こうは思わないだろう」
「承知しました。ところで
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