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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第37話
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様はプリネ様共々皆様に協力できない立場です。」
「あ………………」
「皆さまの剣や術が正道であるならば、結社のそれはまさに”邪道”……邪道に正攻法で立ち向かうのは”愚”に他なりませんわ。ですから、同じく邪道である―――この”死線”を相手に何かを掴んで欲しいのです。それが、結社についてリィン様に教えられる何よりのことでしょうから。」
「シャロンさん……」
シャロンの説明を聞いて黙って考え込んだリィンは太刀を構えた。
「……わかりました。胸をお借りします、シャロンさん………!」
「ふふ、どうぞ全力でいらしてくださいませ―――!」
こうして、ユミル山道での突発的な特訓が始まった。シャロンは容赦なく、縦横無尽に”死線”としての妙技を繰り出し……リィンはなんとか食らいつきながら活路を見出そうとするのだった。
「はあっ、はあっ………!」
シャロンとの模擬戦を終えたリィンは疲労によって地面に膝をついて息を切らせていた。
「ふふ、お見事です。わたくしの鋼糸をこんな短期間で捉えるとは、さすがリィン様ですわね♪」
対するシャロンは息も切らしていない様子で笑顔でリィンを称賛した。
「はは、たった一本だけですけどね……もし実戦だったら多分、八つ裂きだったはずです。」
「クスクス……そうかもしれませんわね。ですが、劣勢でも諦めずに活路を見出そうとし続けるその気概……それを示していただいただけで、現時点では十分ですわ。」
「シャロンさん……改めて聞いてもいいですか?結社の人間であるあなたがどうして俺達を手助けしてくれるのか。それも、こんな特訓までしてくれるなんて……」
ある事がずっと気になっていたリィンは思い切ってシャロンに尋ねた。
「”執行者”にはある程度の”自由”が認められていますから。その意味で、わたくしは使命よりもラインフォルト家や皆様のメイドであることを選んだ……あくまでも”結社”に身を置いているのは変わりませんが。」
「うーん、ますますわからないというか……」
「ふふ、どうかご心配なさらずに。少なくとも、この内戦が何らかの決着を見るまではわたくしは皆様の味方ですわ。わたくしの”愛”と”献身”はお嬢様やリィン様達と共にある……空の女神に誓って、皆様をお守りできるよう力を尽くしていく所存ですから。」
「……ありがとうございます。一緒に頑張ってこの内戦を乗り越えましょう。」
「ふふ、はい♪」
その後、シャロンはボロボロになったリィンに献身的に応急処置をしてくれ……そのまま二人で郷へと戻って行き、二人は別れ、郷を見て回っていたリィンは雑貨屋にいるアリサを見つけて話しかけた。
〜温泉郷ユミル〜
「アリサ、何を
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