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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第36話
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ていた以上にとんでもない戦力をエレボニアにぶつけるようね。」
「下手したら戦争にすらならず、ただ虐殺されるだけの戦いになるかもしれないね。そんなに何人も勇将がいたら、幾ら”紅毛のクレイグ”や”隻眼のゼクス”でもどうしようもないよ。兵士の質も量も圧倒的に向こうが上、兵器に関しては機甲兵まである事に加えてメンフィル独自の技術による兵器があるし、将の能力も完璧で一人や二人どころじゃないんだから。”百日戦役”で数の差を引っくり返してエレボニアを撃退した”剣聖”でも無理だと思う。」
「父さん…………」
シグルーンの説明を捕捉したエリゼの話を聞いたリィンは信じられない表情をし、マキアスとアリサは不安そうな表情をし、トヴァルは厳しい表情をし、セリーヌは目を細め、フィーの推測を聞いたエリオットは心配そうな表情をし
「あ、あの……そんなに戦力を割いては本国の守りが疎かにならないのでしょうか……?」
ある事に気付いたセレーネは不安そうな表情でシグルーンに尋ねた。
「フフ、その点は心配無用ですわ。私達メンフィル帝国軍の総兵力の10分の1にも満たない人数ですので。」
「ええっ!?」
「500万人でも10分の1に満たないのっ!?」
シグルーンの口から予想外の答えにエリオットとアリサは驚き
「……ちなみに貴女はその戦争に参戦するのか?」
ある事が気になっていたガイウスはシグルーンを見つめて尋ねた。
「無論ですわ。リフィア殿下も参戦なさるのですから殿下の身をお守りし、そして殿下に勝利を捧げる為にも私や殿下の親衛隊長を務める夫のゼルギウスが参戦するのは至極当然ですわ。」
「やはりゼルギウス将軍閣下も参戦するのですか………―――!ま、まさかエリゼ……お前も参戦するのか……!?確かメンフィル皇族の専属侍女長を務めている者には緊急時に皇族を守る為に少佐の位が与えられているってプリネさん達から聞いたぞ!?」
説明を聞き、ある事に気付いたリィンは血相を変えてエリゼを見つめ
「え………エリゼ、今の話は本当なのですか?」
リィンの話を聞いたルシア夫人は娘が戦争に参戦する事に気付き、表情を青褪めさせてエリゼを見つめた。
「はい。ですが私はメンフィル帝国から”特殊任務”を与えられていますので、任務を終えるまでは参戦しません。」
「え………」
「”特殊任務”、ですか。それも先程の話に出た”大国との戦争”に関わっているのですか?」
エリゼの答えを聞いたリィンは呆け、クレア大尉は真剣な表情で尋ねたが
「―――その件に関しては”今は”お答えできません。近い内に”再び兄様達の前に現れ、説明する時が来ます”のでその時までお待ち下さい。それでは私達はこれで失礼します。行きま
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