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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第36話
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…」
そして微笑みを浮かべるシグルーンの言葉を聞いたクレア大尉は辛そうな表情で唇を噛みしめ、不安そうな表情をしているセレーネの言葉の続きをシャロンは静かな表情で答えた。
「フフ……それで先程のそちらの方の質問の答えですが……――――現時点でその戦争に参戦する兵の数はおよそ500万人になりますわ。」
「な……っ!?」
「ご、500万人!?」
「…………戦力が圧倒的に違いすぎます。エレボニア帝国は正規軍、領邦軍の総戦力を合わせても10分の1にも届きません………」
「しかも内戦で正規軍と領邦軍は互いに消耗し合っている上、”英雄王”達みたいなとんでもねぇ強さを持っている将達も参戦するだろうから、どうあがいてもエレボニア帝国の敗北は確定じゃねえか……」
「ひょっとしたら、”百日戦役”よりも早く終戦するかもしれませんわね……」
シグルーンの答えを聞いたリィンは絶句し、マキアスは驚き、クレア大尉は表情を青褪めさせ、トヴァルは疲れた表情で呟き、シャロンは考え込み
「メンフィルは皇族が自ら先頭に立って戦線の指揮を取る話で有名だけど……やっぱり皇族も参戦するのかしら?」
ある話を思い出したセリーヌは尋ねた。
「ええ。リウイ陛下とリフィア殿下は勿論エフラム皇子、エイリーク皇女、ヒーニアス皇子、そしてターナ皇女の参戦が現時点で決定していますわ。」
「なっ……!?」
「皇族が6人も参戦するだと!?”百日戦役”でも直接指揮を取ったのは”英雄王”と”聖魔皇女”だけだぞ!?」
「皇族がそんなに参戦するなんてめ、滅茶苦茶だ……」
シグルーンの話を聞いたクレア大尉とトヴァルは信じられない表情をし、マキアスは疲れた表情をした。
「そ、そんな……あのエフラム皇子達まで参戦するなんて……!?」
「リィン?」
「リィンはその皇子達の事を知っているの?」
表情を青褪めさせて呟いたリィンの言葉を聞いたアリサは首を傾げ、フィーは尋ねた。
「ああ…………――――エフラム皇子とエイリーク皇女は双子の兄妹でフィー達が以前特別実習で行ったメンフィル領―――”セルノ・バルジア統合領”の領主であられるグラザ公爵とアリア公爵のご子息とご息女だ。フィー達は会わなかったのか?」
「その時は二人ともそれぞれの用事で留守だったらしくてな。オレ達は会っていない。」
リィンに尋ねられたガイウスは静かな表情で頷いた。
「……で、その皇子達はそんなに強いのか?滅茶苦茶驚いていたようだが……」
「はい…………エフラム皇子は”聖焔の勇槍”の異名で有名で、正義感が強く勇猛果敢かつ部下思いで多くの兵達に慕われ、戦になれば最前線で槍を振るい、多くの武勲を立てて来た方で、特に
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