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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第36話
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ついている事に加えて”伯爵”の爵位をお持ちであるとお聞きしていますので、そう言った(まつりごと)の情報にも詳しいかと愚考しています。」

「あ…………」

「………………」

シグルーンへの質問にリィンは呆け、セレーネは不安そうな表情で仲間達と共にその様子を見守っていた。


「申し訳ありませんがメンフィル皇家の許可もなく他国の方達においそれと”国家の情報”をお話することはできませんわ。ですが防衛部隊の到着までユミルの防衛を手伝って頂いているお礼に一つだけ良いことを教えて差し上げましょう。――――メンフィル帝国は”最優先に滅ぼすべき大国”との戦争に向けての準備を始めていますわ。」

「メ、メンフィル帝国が最優先に滅ぼすべき大国との戦争って……!」

「ま、まさか…………!」

「……エレボニア帝国に戦争を仕掛けるの?」

シグルーンの答えを聞いたエリオットとマキアスは表情を青褪めさせ、フィーは真剣な表情でシグルーンを見つめ

「チッ、やっぱりそうなってしまったか………!」

トヴァルは舌打ちをして厳しい表情をした。



「エリゼ、メンフィルは本当にエレボニアに戦争をしかけるのか!?」

そしてリィンは真剣な表情でエリゼに尋ねた。

「……申し訳ありませんがいくら兄様とはいえ、まだ民達にも発表していない国家の情報をお教えする事はできません。私は”メンフィル皇族専属侍女長”です。例え相手が家族であろうと民達にも秘匿している”国家の情報”を”守秘”する”義務”があります。」

「それは……………」

「エリゼお姉様…………」

「…………………」

しかしエリゼの口から出た答えにセレーネやルシア夫人と共に辛そうな表情をした。



「ねーねー。ちなみにそのメンフィル帝国が最優先に滅ぼすべき大国との戦争の際にはどのくらいの戦力をぶつけるのー?」

「ミ、ミリアムちゃん。」

「君な……軍事に関わる事なのに、教えてくれる訳がないだろう?」

ミリアムの質問を聞いたクレア大尉は困った表情をし、マキアスは呆れた。



「フフ、別にそのくらいの事でしたらお答えしますよ。」

「え……」

「へえ?そういうのって軍事機密じゃないのかしら?」

しかしシグルーンの口から返ってきた意外な答えにリィンは仲間達と共に呆け、セリーヌは不思議そうな表情で尋ねた。



「教えた所で支障はでませんし、それに……―――――”いずれ皆さんにとっては他人事ではなくなる”でしょうから知っておいた方がよろしいかと。」

「……っ!」

「そ、そういう言い方をするという事はやっぱり…………」

「先程誤魔化したクレア大尉の質問の答えを仰っているようなものですわね…
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