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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第36話
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エリオットは不安そうな表情をし、マキアスは唇を噛みしめてそれぞれ小声で会話し、クレア大尉は辛そうな表情で3人に答え

「……よろしくお願いします。」

シグルーンに敬礼をされたルシア夫人はアリサ達に視線を向けて複雑そうな表情をした後すぐに気を取り直して頭を深く下げ

「どうかよろしくお願いする。そしてリィンと”Z組”の諸君。できれば……皇女殿下を……」

シュバルツァー男爵は頷いた後再び眠り始めた。



「あ……」

「眠っちゃったみたい。」

「まだ、完全に体力が戻っていないようですから。郷の皆さんに顔を出せるのはもう少し先になるでしょうね。」

「そうですか……」

「父様……」

ルシア夫人の話を聞いたリィンとエリゼは残念そうな表情でシュバルツァー男爵を見つめた。



「まあ、仕方ないだろうな。」

「わたくしも色々とお手伝いさせていただきますわ。メイドとして、力になれることはいくらでもありそうですし。」

「ふふ、ありがとうございます。とにかく皆さん、明日一日はしっかりと体を休めるのですよ。」

「……ええ、わかりました。」

「どうか奥様も無理をなさらないでください。」

「フフ、ありがとうございます。エリゼとシグルーン中将閣下も泊まっていかれますか?」

アリサの言葉に微笑んだルシア夫人はエリゼ達に視線を向けて尋ねた。



「いえ、父様の状況を確かめる為に来ただけですので、私達はこれからまた本国に戻り、それぞれの職務に戻らなければなりませんので今夜はこれで失礼します。」

ルシア夫人の問いかけにエリゼは静かな表情で答え

「……シグルーン中将閣下。一つだけご質問があるのですがよろしいでしょうか?」

「クレア?何を聞くのー??」

シグルーンを見つめて尋ねるクレア大尉の様子を見たミリアムは首を傾げた。



「失礼ですが貴女は何者ですか?見た所プリネ皇女達が通われている学院のクラスメイトや教官の方には見えませんが。」

「ハッ。ご挨拶が遅れて申し訳ございません。エレボニア帝国軍鉄道憲兵隊大尉クレア・リーヴェルトと申します。現在は様々な事情によってこちらに滞在させて頂いており、ユミルの防衛を手伝わさせて頂いています。」

シグルーンに尋ねられたクレア大尉は敬礼をして自己紹介をした。



「そうですか、ユミルの防衛を手伝って頂いている事に関しましてはメンフィル帝国を代表し、感謝致します。それで私に聞きたい事とは何でしょうか?」

「…………単刀直入に聞きます。メンフィル帝国はエレボニア帝国との開戦を決定したのでしょうか?トヴァルさんから中将閣下の事を少々お聞きしました。中将閣下はメンフィル帝国軍の中でも相当高い地位に
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