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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第36話
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た。
「……私の事はどうかお気になさらないで下さい。このような事になってしまったのは全て私の不徳の致すところですから、メンフィル帝国やリフィア殿下の責任ではございません。お手数ですがリフィア殿下達にもそうお伝えください。」
「お気遣いありがとうございます。それと誘拐されたエリスさんの件についてですが、エレボニア帝国各地に散っている諜報部隊からの報告によると監禁場所の候補が絞れ、数日以内にはエリスさんの監禁場所を確定できそうとの事ですので、監禁場所がわかり次第我らメンフィル帝国軍がエリスさんの救出の為の具体的な作戦を立て、必ずやエリスさんを奪還致しますのでどうかご安心を。」
「な……っ!?」
「オ、オイオイオイ……!?諜報部隊が活動し始めてまだ1週間くらいしか経っていないのに、もう候補まで絞れているのかよ!?」
「ほえ〜……ボク達情報局でもそんなに早く見つけられないと思うよ?相変わらずメンフィルって凄いね〜。」
シグルーンの答えを聞き、メンフィル帝国の諜報部隊の予想以上の速さの動きにクレア大尉とトヴァルは信じられない表情をし、ミリアムは呆け
「どこですか!?エリスはどこに監禁されているのですか!?」
リィンは血相を変えてシグルーンに詰め寄って尋ねた。
「兄様。シグルーン様の説明をちゃんと聞いていましたか?まだ”候補”ですから、エリスの監禁場所はわかっていませんよ?」
「あ…………早とちりをして、閣下に失礼をしてしまい誠に申し訳ございません。」
しかしエリゼに指摘されるとすぐに頭を冷やしてシグルーンから距離を取って頭を下げ
「フフ、心から大切にされている”家族”であるエリスさんが誘拐された事によって、彼女の身を心配して焦っている貴方の気持ちも十分理解しておりますので、どうかお気になさらず。」
「……寛大なお心遣いありがとうございます。」
優しげな微笑みを浮かべるシグルーンの答えを聞き、会釈をした。
「シュバルツァー卿、ルシア夫人。我らメンフィル帝国、必ずや卑劣にして愚かなるエレボニア帝国の魔の手からエリスさんを無事救い出し、シュバルツァー家の元にお返ししますので大変申し訳ないのですがもう少しだけ、ご辛抱をお願いします。」
(”卑劣にして愚かなるエレボニア帝国の魔の手から”って…………)
(い、幾ら何でも言い過ぎだよ……)
(悪いのは全部貴族連合なんだぞ……!?)
(……シグルーン中将閣下――――メンフィル帝国の言い分は何一つ間違っていません。”エレボニア帝国がメンフィル帝国領を襲撃し”、エリスさんを誘拐したのは”事実”なのですから……)
男爵夫妻に敬礼をするシグルーンの口から出たエレボニア帝国に対する棘のある言葉を聞いたアリサや
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