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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第35話
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を迎えた。



〜シュバルツァー男爵邸〜



「―――よく戻ったな、リィン。他の者達も……よくぞ再びこの郷を訪れてくれた。ロクなもてなしもできずにすまないがあらためて歓迎させてもらおう。」

「父さん……」

「あはは、こちらこそお世話になっています。」

「大怪我をされていたみたいで……こういてご挨拶ができて本当に良かったです。」

「ふふ……気遣い痛み入る。トヴァル君とそちらの女性―――クレア大尉と言ったか。君達には郷の守りを引き受けてもらっているそうだな。ユミルの領主として礼を言わせていただこう。」

エリオットとアリサの謙遜に苦笑したシュバルツァー男爵はトヴァルやクレア大尉に視線を向けた。



「ハハ、まあ受けた依頼のついでみたいなものですから。」

「私達―――エレボニア帝国の内戦に男爵閣下達やメンフィル帝国を巻き込んだ以上、当然の責務かと。郷をこれ以上内戦に巻き込ませないため……そしてユミルを我々―――エレボニア帝国の内戦に巻き込んだ”罪”を償う為にも最善を尽くさせていただきます。」

「ありがとう……それと……リィンとルシア、この場にはいないエリゼには本当に心配をかけてしまったな。エリスと皇女殿下まで貴族連合に奪われてしま、更にはその事によってメンフィル帝国とエレボニア帝国が緊張状態に陥ってしまった……そんな大事に床に伏していた不甲斐ない父を許してほしい。」

「あなた……」

「父さんの責任ではありません。むしろ、あの危険な状態からよく持ちこたえてくれました。あとは俺達に任せて下さい。二人は必ず取り戻してみせます……!」

「リィン……そうだな。」

「無論、オレたちも力を貸すつもりだ。」

「うんうん、何とかなるって!」

「ええ、私達”Z組”が揃いさえすれば……!」

「必ずお二人を助け出せますわ……!」

リィンの言葉に続くように仲間達もそれぞれ心強い言葉を男爵に送った。



「ふふ、そうですわね。皆様ならばきっと成し遂げられるはずですわ。」

「やれやれ、ちょっとお気楽すぎると思うけどね。でも……Z組の残りもメンフィルの皇女達を除けばいよいよ3人になったわね。多分、エマもその中に―――」

「ああ、レグラム方面にきっといるはずだ。必ず無事に再会しよう……!」

「うむ……私もそれを祈っている。どちらにせよ、明日はゆっくり休むがいい。話を聞く限りでは、すぐに出発できるわけがないのだろう?」

リィンの言葉を聞いたシュバルツァー男爵はリィン達に尋ねた。



「ヴァリマールの回復を待たないといけないんだよね。」

「ああ、多分回復するまでまた1日はかかってしまうだろう。すぐにでも出発したいけど……明日は休息を取る
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