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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第35話
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国へと旅立った。その際、ノルドの戦士達は槍をとって皇子の挙兵に協力した。友のため……ノルドを愛した兄弟を助けるために。」

(あ……)

ラカンの話を聞いたリィンはノルド高原で見つけた遺跡の奥地で見せられた謎の光景を思い出した。



「ガイウス―――お前もまた、そうありたいと願うのだな?」

「ああ……だがそれだけじゃない。――――トールズ士官学院、”Z組”に所属する者として。オレ自身の”第二の故郷”である帝国の地を護る為にだ。」

「ガイウス……」

「……ありがとう。」

「リリ、シーダ、トーマも。必ず無事に帰ると約束する。オレも自分自身の道を見出して一回り大きくなって帰ってくる。だから―――どうか待っていてくれ。」

「お兄ちゃん……」

「あんちゃあん……」

「……わかったよ、あんちゃん。あんちゃんがいない間は僕達が頑張ってみせるから!」

妹達が辛そうな表情をしている中、トーマは決意の表情でガイウスを見つめ

「ぐすっ……わ、わたしも頑張る……!お兄ちゃんの無事をずっとお祈りしてるからっ……!」

「うわあああああんん、あんちゃあああん……!!リリも……リリも頑張るから!!」

トーマに続くように妹達もそれぞれガイウスに応援の言葉を送った。



「ふふ……お前達に風と女神の加護を。それでは行って来る―――!」

こうして……リィン達はノルド高原を後にし、ユミルに戻って行った。


〜ユミル渓谷道〜



「はあ〜、戻ってきた〜………!」

「ああ、今回も無事に帰ってこれたみたいだ。」

「はい……それにはぐれた仲間の方達とも全員無事合流できましたわね。」

渓谷道に到着するとエリオットやリィン、セレーネは安堵の表情をした。



「ここって、前にデッカイ魔獣と戦ったところだよね?はー、ホントに一瞬で飛んできたんだー。」

「これが”精霊の道”……とんでもないわね。」

「まさか、鉄道や飛行船よりも早く移動できる手段があるとは……」

「ま、本来はその名の通り”精霊の通り道”だからね。アンタたちが使える事自体裏技みたいなものだし。」

”精霊の道”に驚いているミリアム達にセリーヌは冷静な様子で説明した。



「ふふ、ヴァリマール様には感謝しなくてはなりませんね。監視塔でも危ない所を助けられてしまいましたし。」

「ええ、本当に。」

シャロンの言葉に頷いたリィンは仲間達と共にヴァリマールを見つめた。

「―――ありがとう、ヴァリマール。おかげで今回もみんなと合流できた。しばらくゆっくりと休んでいてくれ。」

「承知シタ―――休眠状態ニ移行スル。マタ必要ナ時ハ呼ブガイイ―――我ガ”起動者”ト仲間タチヨ
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