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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第35話
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女達はこれからこの国の騒乱が収まるまで”リスレドネー”に休んでいる精霊達と共にノルドの民達を私に代わり、守護しなさい。」

「御意!我ら一同、リザイラ様の御心のままに!」

リザイラの命令に最上位精霊達はそれぞれ会釈をし

「我は火の精霊達を統べる精霊、イフリート!我が主の命により、これよりお前達を守護する!」

「水の精霊達を統べるネレイと申します。よろしくお願いします。」

「―――同じく氷の精霊を統べるシヴァ。」

「風の精霊達を統べるフローラです。いつも”風”を大切にしてくれてありがとうございます。」

「木の精霊達のお世話をしている”ニル・ユイチリ族”のアタランテです。よろしくお願いしますね。」

「私は大地の精霊達の纏め役のノーム!よろしくね♪」

ノルドの民達に自分達がノルドの民達の守護をする事を宣言した!



「ええっ!?」

「精霊達がノルドの民達――――人間達を直接守護するですって!?」

「まあ……!精霊の方達に守護してもらえるなんて、ノルドの民の方達はとても幸運ですわね……!」

一方それを聞いたエリオットは驚き、セリーヌは信じられない表情で声を上げ、セレーネは微笑み

「おお……!精霊様達による大地の実りを頂いた上精霊様に守護までしてもらえるとは、何とありがたいことじゃ……!風と女神よ……この導きに感謝いたします……!」

「我らノルドの民は貴女方を心から歓迎いたします。どうぞ気のすむままに滞在なさってください。」

「フフ、今晩は精霊様達の歓迎会ですね。」

ノルドの民達の長老は驚いた後ラカンと共に会釈をして祈りを奉げ、ファトマは微笑み

「…………本当にありがとう。オレ達は貴女達―――精霊達より受けたご恩は決して忘れません。」

静かな笑みを浮かべ、一筋の涙を流したガイウスはリザイラや最上位精霊達を見回して会釈をした。



「フフッ、私達は”精霊”として当然の義務を果たしたまでです。それより………―――わかっていると思いますがイフリート達は今までこの大自然と共存し続けた”ノルドの民”達を守る為にいます。決して貴方方の愚かな争いには手を貸しませんし、もし何らかの方法で無理矢理精霊達を従わせようとすれば、先程の愚か者達と同じ末路を辿ると思いなさい。」

ガイウスの行動を静かな笑みを浮かべて見守っていたリザイラは目を細めてゼクス中将に視線を向け

「……元より我らの事情に関係のない者達を巻き込むつもりは毛頭ないし、ましてや我ら正規軍は脅迫や人質等の卑劣な行為は絶対にせん。第三機甲師団を率いる者として………そして”ヴァンダール流”の師範代であるゼクス・ヴァンダールの名に賭けて我らの戦いに精霊達を決して利用しない事をここに誓う。」


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