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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第35話
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貴族連合軍の死体や兵器の残骸を飲みこんで自らの栄養と化させて元の緑溢れる大地に戻り、更にラクリマ湖畔に次々と木が生えた後様々な果実や野菜が実り、ラクリマ湖畔は多くの果実や野菜が実る木に囲まれた!
「こ、これは……!」
「わ、私達、夢でも見ているのでしょうか……?」
目の前の出来事にゼクス中将とクレア大尉は信じられない表情をし
「……………………」
「”奇蹟”………」
「まさに伝承通りだ……!」
「ええ……まさか異世界の精霊達によって、”初源の歌”をこの目にする事ができるとはね……」
リィンは口をパクパクさせ、アリサは呆け、ガイウスは驚き、セリーヌは静かな表情で頷いた。
「皆、ご苦労様でした。今は”リスレドネー”でゆっくりとその身を休めて下さい。」
笛を吹き終わったリザイラが精霊達に優しげな微笑みを浮かべて微笑むと最上位精霊達とミルモを除いた精霊達はリザイラや最上位精霊達によって創られた空間の”裂け目”の中に次々と入って行き、その場から消えた。
「どれもおいしそう……ガイウスあんちゃん。あのリンゴ、取ってよ!」
その時近くにあった木に実っている林檎を見て目を輝かせたリリはガイウスに頼み
「リリ……精霊達の許可なく精霊達によって起こされた”奇蹟”の産物に手を出すのはダメだと思うぞ。」
リリの頼みに対し、精霊達が起こした”奇蹟”によって現れた果実を取って食していいのか判断できないガイウスは困った表情をした。
「――――取って食してもらっても構いませんよ。」
その時リザイラがミルモと最上位精霊達を引き攣れてリィン達に近づいてきた。
「……本当にいいのか?」
「ええ。―――どうぞ。甘くて美味しいですよ?」
ガイウスに尋ねられて頷いたリザイラは魔術による風の刃を発生させて林檎を落としてその手に受け止めた後優しげな微笑みを浮かべてリリに手渡し
「はむ。……とても甘くておいしい!こんな甘いリンゴ、初めて食べたよ、あんちゃん!」
「そうか……よかったな……」
手渡された林檎をかじって嬉しそうな表情をするリリの言葉にガイウスは静か笑みを浮かべ
「はい、アリサ!モグモグ……この葡萄、とっても甘くて美味しいよ♪」
「もう、ミルモったら……食べながら話すなんて行儀が悪いわよ?」
近くにある木から葡萄を一房もぎ取り、もぎ取った葡萄から数粒ほど取って食べ続けているミルモから葡萄を受け取ったアリサは苦笑した。
「リザイラ。その……お疲れ様。リザイラ達のお蔭でノルドの民達を護れたよ。」
「私達は”精霊”としての義務を果たしたまでです。――――イフリート、ネレイ、シヴァ、フローラ、アタランテ、ノーム。貴
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