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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第34話
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できるようになり、最大の危機を脱した。こうして……ノルド高原にもたらされた危機は一旦、終息へと向かったのだった。
〜ラクリマ湖畔〜
その後ノルド高原を去る事にしたリィン達はノルドの民達に見送られようとしていた。
「―――ノルドのおける戦火は当面、去ったと見ていいだろう。おかげで大切な故郷を手放す必要もなくなった。どうか礼を言わせて欲しい。」
「いえ―――大したことはしていません。」
「実際、完全に危機がなくなったわけじゃないしねー。」
「うむ、いまだ本土方面には貴族連合の軍が展開している。ゼンダー門が陥落すれば、再びこの地がどうなるかはわからぬだろう。」
ミリアムの言葉にゼクス中将は重々しい様子を纏って頷いた。
「ええ、今後も警戒を続ける必要があると思います。」
「それでも……やはり礼を言わせてくれ。故郷を危機から救えたのはリィン達のおかげだ。」
「ガイウス……」
「はは………だとしても、当たり前のことをしたまでさ。ノルドはエレボニア帝国にとっても大切な隣人であり兄弟―――力を貸すのは当たり前だろう?」
「リィン……」
「うんうん、そーゆーコト。」
「水臭い事を言う必要はありませんわ。」
「……ありがとう、みんな。本当に感謝してもし足りないくらいだ。」
仲間達の心強い言葉にガイウスは自然と微笑みを浮かべた。
「しかし、高原の危機はしばし去ったとはいえ……やはり帝国本土の状況は芳しくないみたいじゃのう。」
「ええ、ラインフォルト社のあるルーレ市も同様です。RF本社やザクセン鉄鉱山、ルーレ工科大学に至るまで……それらの主要施設は完全に貴族連合の支配下にあります。」
「そう、やっぱり……」
「ふむ……合点がいったわい。あの”導力波妨害装置”にしても工科大学で開発された形跡があった。おそらくは―――”シュミット”のヤツが関わっておるのじゃろう。」
シャロンの話を聞いたアリサが辛そうな表情をしている中、グエンは納得した様子で頷いた。
「シュ、シュミットって……もしかして―――”G・シュミット博士”ですか!?」
「エレボニア帝国における導力技術の”基礎”を作ったっていう……」
「小さい頃にお祖父様を通じて会ったことがあるけど………」
「うむ、ワシとは腐れ縁だがいけす好かんヤツでな。おそらくあの”機甲兵”や貴族連合の巨大飛行戦艦にも一枚噛んでおるんじゃろう。というか、あれほどのものを完成させられる技術者をワシはあやつ以外は知らん。」
「へー、グエンじーちゃんがそこまで言うくらいなんだ?」
「なんかとんでもないジイさんみたいね。」
グエンの話を聞いたミリアムは目を丸くし
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