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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第34話
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は銃口を二人に向けた。

「フフ、帝国での舞台はまだ幕が開いたばかり―――やがて大いなる運命のうねりが舞台を飲みこんでいくだろう。諸君がそれにどう立ち向かうか……しかと見届けさせていただこう。”死線”のクルーガー……君自身の立ち位置も含めてな。」

「ふふ……どうぞご自由に。たとえ何が起きようともわたくしの愛は揺らぎませんが。」

ブルブランに視線を向けられたシャロンは微笑んだ後不敵な笑みを浮かべた。



「それでは失礼します。そちらの”オライオン”―――そして”アガートラム”も。機会があれば、また。そしてそ、そちらの異種族―――リ、リザイラ。あ、貴女から受けた屈辱は必ず返しても、もらいます。」

「ふふふ、精霊王女たるこの私に宣戦布告をするとは良い度胸です。その点に関しましては褒めて差し上げましょう。」

「え、え〜と……悪い事は言わないから、リザイラ様には喧嘩を売らない方が貴女の為だと思うよ………?」

表情を青褪めさせて身体を震わせているアルティナに睨みつけられたリザイラは余裕の笑みを浮かべ、ミルモは冷や汗をかいてアルティナに忠告した。



「あはは、まったねー!クーちゃんも、ばいばい!」

「――――?」

一方無邪気な笑顔を浮かべるミリアムの言葉にクラウ=ソラスは困惑し

「ク、クーちゃんって……」

「”アガートラム”さんと似た存在だからと言って、同じ感覚で普通呼びますか……?」

エリオットとセレーネは脱力し

「……”クラウ=ソラス”を混乱させないでください。」

アルティナは呆れた表情でミリアムを見つめた。

「リィン・シュバルツァー。彼にもよろしく伝えてくれたまえ。それではさらばだ―――!」

そして二人はブルブランの術によってその場から消え去った!


「………………」

二人が消え去るとクレア大尉は疲れた表情で仲間達と共に武器を収めて警戒を解いた。

「はあ……とんでもない相手だったわね。」

「だが……なんとか切り抜けられたようだ。」

「とにかく、今はあの装置を停止させてしまいましょう。これで高原における危機は一旦収束に向かうはずですわ。」

「ええ、そうね―――」

シャロンの言葉に思わず頷いたアリサだったがすぐにシャロンが自分達の目的を知っている事に気付いて突っ込んだ。

「って、何で私達の目的を把握してるのよ!?」

「ふふ、お嬢様のことならなんでもお見通しですから。」

「フフ、相変わらず変わりないですわね。」

その後リィンは仲間達と合流し、導力波妨害装置の解除を見届けた。それによって高原に展開していた貴族連合の部隊や猟兵達も帝国本土へと撤退していき……ゼンダー門の第三機甲師団も本土側に戦力が集中
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