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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第31話
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高原を馬で進み続けていたリィン達は迫撃砲が設置されていた場所の近くに到着した。
〜ノルド高原〜
「―――以前、迫撃砲が設置されていたのはこの上ね。」
「こんな所に設置されていたのですか……」
「それで、どうやって上るの?」
アリサの話を聞いたセレーネは目を丸くし、エリオットは崖を見上げて尋ねた。
「ああ、集落の方からワイヤー梯子を持ってきた。」
「ミリアム、すまないが設置してきてくれるか?」
「らじゃー!」
リィンに頼まれたミリアムはアガートラムを召喚してアガートラムに乗って崖の上へと移動した後、ワイヤー梯子を下ろした。
「ほいっ、できたよー。」
「よし……!ありがとう、ミリアム。」
「えへへ、どーいたしまして。」
「これで崖の上に登れそうね。」
「ええ、準備ができているならさっそく行きましょう。」
そしてワイヤー梯子を上ったリィン達は迫撃砲が設置されていた場所に向かった。
「ここが目的のポイントね。」
「ああ、見てくれ……あちら側に監視塔の屋上が見えるだろう?」
「あれならこちら側の事は見えないでしょうね……」
「そして、あの屋上の向こうに導力波妨害装置があるんですね。」
「崖を伝っていけば敷地の裏から出られそうだな。どうする、もう出発するか?」
「ああ―――行こう!この地にささやかな平和を取り戻すためにも……!」
「ええ……!」
「それじゃ、レッツゴー!」
こうして……リィン達は”監視塔”の潜入を開始した!
〜監視塔〜
リィン達が監視塔の潜入を開始したその頃貴族連合軍の兵士達はどこかへと去って行く飛行艇を見送っていた。
「やれやれ、面倒なことだな。こんな僻地での任務などさっさと終わらせたいものだが。」
「第三機甲師団の連中が思いのほかしぶといからな。噂では、ガレリア方面も少々手こずっているらしいが……」
「例の第四機甲師団か。……この内戦、勝ち戦にしては少々長引きすぎていないか?」
「フン、時間の問題だろう。”総参謀”どのの軍略で正規軍は完全に分断されている。オーレリア軍とウォレス軍が動けばすぐにでもケリがつくはずだ。」
「はは、違いない。」
着陸場で呑気に世間話をしていた兵士達はその場から去ってどこかへと向かい、その様子をクレア大尉が物陰から窺っていた。
(警備も手薄……突入するなら今でしょうね。)
そしてクレア大尉は後ろに控えているリィン達に目で合図をし
「―――これより監視塔への潜入と導力波妨害装置の停止を敢行する。各員、十分に注意してくれ!」
「おおっ……!」
クレ
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