外伝〜オーバルギア開発計画〜後篇
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の……」
エリカに睨まれたアガットが溜息を吐いたその時
「まあメカ音痴はメカ音痴じゃが……アレはアレでなかなか面白いじゃろ?」
「そうですね……その点も少々懸念していたのですが……ついていけない話題でも、頭ごなしに否定しない点は評価できるかもしれません。」
「あ、あんたら何でそんな所に……!?つーかダン、あんたは屋上にいたんじゃ……」
いつの間にか博士とダンが上の階層から見ていて、それに気付いたアガットは驚いた。
「……言わなかったかな。『実験』には立ち会うって。」
(こ、こいつも何考えてんのか読めねえ……)
「アガット・クロスナー!?シカトしてんじゃないわよ!!」
ダンの言葉を聞いて呆れているアガットをエリカは睨んで怒鳴った。そして博士とダンも下の階層に降りてきて、アガット達に近づいて来た。
「まあ予定通り揃ったようじゃし。」
「そろそろ始めましょうか。」
「……えっと………??一応最終チェックは済ませておいたけど……?」
博士とダンの言葉を聞いたティータは全員を見回した後戸惑った。
「よくやったわ、ティータ。いよいよ『実験』開始ね!」
「ぬほほほほほほほ!!」
「ははははは………」
「おーほっほっほっほっ!!」
「何なんだ、この一家は……?」
ティータ以外笑っているラッセル家の人間達を見たアガットは冷や汗をかいて溜息を吐いた。そしてティータはエリカの指示によってオーバルギアに乗った。
「ティータ、どう?うまく操縦できそう?」
「うん、大丈夫。何度も練習したし……いつでも動かせるよ。」
エリカに尋ねられたティータは頷いて答えた。
「モニタリングシステム起動。データリンク、異常なしじゃ。」
「……準備が整いましたね。それではアガット君、これよりオーバルギアVer0,5の動作実験を開始する。心の準備はいいかな?」
「……ああ、任せとけ。ここまで来たら逃げも隠れもしねえさ。」
ダンに尋ねられたアガットは頷いた。
「ではまず、これだけは約束してほしい。実験の最後には、オーバルギアと君とで模擬戦闘を行ってもらうが……」
「もしティータにかすり傷一つつけたら………私が女神達の元へ送ってあげるわ………!!」
「ははは………まあ端的に言うとそういうことだ。怪我だけは、させないようにね。」
「……わかってる。言われるまでもねえっつーの。手を抜くつもりはねえが、怪我させるつもりもねえよ。」
ダンとエリカに念を押されたアガットは真剣な表情で頷いた。
「十分だ………それではまず………」
アガットの答えを聞いて頷いたダンはアガットの体中に、小さな結
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