外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(前半)
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の言葉に頷いたティータは地面に座りながら眠り始めた。
「ま、しょうがないわね。こんな状態でミスられても困るし、起動実験は明日に回しましょうか。」
「ティータはよくやったと思うよ。ベテランの技術者でも、エリカさんのペースにはついていけないからね。」
眠っているティータをエリカは苦笑しながら言い、ダンは優しい微笑みを浮かべて言った。
「あ〜ら、失礼ね。私はそんな体力バカのつもりはないけど。ええっと……28日の金曜日、起動実験………っと。」
ダンをジト目で見たエリカはティータに背を向けてメモをしながら呟いた。
「ん、んんん………お、お母さん………もしかして、明日って金曜日!?」
その時、ティータが目覚めて嬉しそうな表情で尋ねた。
「え、ええ。そうだけど………?」
「大変、お料理しなくっちゃ!」
エリカの言葉を聞いたティータはどこかに向かって走り出した。その様子を見たエリカとダンは首を傾げた。その時、ティータは実験室にエレベーターで降りて来た博士と鉢合わせした。
「おやティータ、どうしたんじゃ?」
「あ、お祖父ちゃん。明日は月末の金曜日だよ。」
「ああ、そうか……アガットの奴が来る日じゃったの。」
「うんっ、今日のうちにお料理の下準備をしとかないと。」
「そうじゃのー、ワシからのリクエストは………」
博士と嬉しそうな表情でティータが会話をしていたその時、空気が凍った!
「アガット……?」
「えっと……『月末の金曜日』とか聞こえましたけど……」
ティータ達の会話を聞いていたエリカは凄味のある笑顔で呟き、ダンは戸惑いながらエリカと共に2人に近づいて尋ねた。
「……あ、そっか。お父さんとお母さんはアガットさんに会うのは初めてだよね。えへへ、アガットさん月に一度は家に来てくれるんだよ。それでね……」
事情がわかっていない2人にティータは嬉しそうな表情で説明をしていたその時
「あがっとサンガ来ル日……ウフフ、丁度起動実験の日だったなんてね。………彼も運がいいわ。アハハハハハ!!」
エリカは笑顔で呟き、そして声を上げて笑った!
「えっと………お母さん??」
「ああ、ティータ。実はエリカさん、その………」
エリカの様子に首を傾げたティータにダンが説明しようとしたその時、エリカは自分の近くにあった木箱を破壊した!
「………ダン?私、いい事を思いついたわ。今回の実験には生け贄を使います。ククク……我が家に遊びに来るくらいだもの。それなりの人間性は要求されて然りよね………」
そしてエリカはダンを見つめて、とんでもない事を言った後、不敵な笑みを浮かべ
「アガット・クロスナー!!」
目を妖し
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