暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
外伝〜オーバルギア開発計画〜中篇(前半)
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の言葉に頷いたティータは地面に座りながら眠り始めた。

「ま、しょうがないわね。こんな状態でミスられても困るし、起動実験は明日に回しましょうか。」

「ティータはよくやったと思うよ。ベテランの技術者でも、エリカさんのペースにはついていけないからね。」

眠っているティータをエリカは苦笑しながら言い、ダンは優しい微笑みを浮かべて言った。

「あ〜ら、失礼ね。私はそんな体力バカのつもりはないけど。ええっと……28日の金曜日、起動実験………っと。」

ダンをジト目で見たエリカはティータに背を向けてメモをしながら呟いた。

「ん、んんん………お、お母さん………もしかして、明日って金曜日!?」

その時、ティータが目覚めて嬉しそうな表情で尋ねた。

「え、ええ。そうだけど………?」

「大変、お料理しなくっちゃ!」

エリカの言葉を聞いたティータはどこかに向かって走り出した。その様子を見たエリカとダンは首を傾げた。その時、ティータは実験室にエレベーターで降りて来た博士と鉢合わせした。



「おやティータ、どうしたんじゃ?」

「あ、お祖父ちゃん。明日は月末の金曜日だよ。」

「ああ、そうか……アガットの奴が来る日じゃったの。」

「うんっ、今日のうちにお料理の下準備をしとかないと。」

「そうじゃのー、ワシからのリクエストは………」

博士と嬉しそうな表情でティータが会話をしていたその時、空気が凍った!

「アガット……?」

「えっと……『月末の金曜日』とか聞こえましたけど……」

ティータ達の会話を聞いていたエリカは凄味のある笑顔で呟き、ダンは戸惑いながらエリカと共に2人に近づいて尋ねた。

「……あ、そっか。お父さんとお母さんはアガットさんに会うのは初めてだよね。えへへ、アガットさん月に一度は家に来てくれるんだよ。それでね……」

事情がわかっていない2人にティータは嬉しそうな表情で説明をしていたその時

「あがっとサンガ来ル日……ウフフ、丁度起動実験の日だったなんてね。………彼も運がいいわ。アハハハハハ!!」

エリカは笑顔で呟き、そして声を上げて笑った!

「えっと………お母さん??」

「ああ、ティータ。実はエリカさん、その………」

エリカの様子に首を傾げたティータにダンが説明しようとしたその時、エリカは自分の近くにあった木箱を破壊した!

「………ダン?私、いい事を思いついたわ。今回の実験には生け贄を使います。ククク……我が家に遊びに来るくらいだもの。それなりの人間性(スペック)は要求されて然りよね………」

そしてエリカはダンを見つめて、とんでもない事を言った後、不敵な笑みを浮かべ

「アガット・クロスナー!!」

目を妖し
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ